2015.4.18 虫の居どころ
身体の中にはいろいろな虫が住んでいる。と言っても寄生虫の話ではない。
心の中に潜む虫の話である。数え上げると実にたくさんの虫が、住み着いているのには驚くほどだ。
タイトルは「虫の居どころ」だが、これは「虫の居どころが悪い」などと使われ、不機嫌で直ぐに腹を立てる状態を表す。似たような言葉に「腹の虫が治まらない」などと言うのもある。これは「怒る気持ちが鎮まらない」ことを表している。
大体が「虫」であるので、悪い意味の表現に使われるのは仕方がない。次の言葉「虫が好かない」は何となく気に食わないことをいう。「虫が知らせる」は、悪い予感がすることで、「腹の虫が鳴る」は空腹時にお腹が鳴ること。「虫がいい」は自分のことばかり考えて人のことを考えないようすのこと。まだまだある「可愛い娘に悪い虫が付く」「虫も殺さぬ顔」は優しい顔をしていることを言うのだが、次にくる言葉は「冷酷な人」というようにひっくり返す表現に使われる。と留まるところを知らない、人と虫との関係はどうもよろしくないようだ。
クイズでもないので、この辺で止めるが、最後に一言。人を揶揄する言葉に「弱虫、泣き虫」などと虫扱いする言葉もあるが、どっこい「一寸の虫にも五分の魂」という諺があるのも忘れないでほしい。
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