kiji

2015.12.22 忘年会
 今や忘年会たけなわのシーズンである。
一年間の憂さを晴らし、どんちゃん騒ぎをする。いわば一年間のケジメの集いとでも言えよう。
 この慣習の歴史は古く、既に平安時代には貴族階級の間では酒宴を設け、歌会などをして「としわすれ」をしたという記録がある。
 今のスタイルの原型は江戸時代の武士階級の間では行われていたようである。
 若い世代のライフスタイルとは異なるかもしれないが、思うに忘年会は大きくは3つのパターンに分類されると思う。
 第1が職場仲間の「一年ごくろうさん会」の酒宴とカラオケなどに流れていく二次会などのスタイル。
 第2が納会といってスポーツうクラブの1年の決算のようなもので、これは先ず議事から入る。年間の戦績と個人表彰などのセレモニーがあって、それから無礼講ということでどんちゃん騒ぎとなる。
 最後の3番目は例えば麻雀仲間などの趣味の集まりの打ち納めということで、これは前にも記したが、ゲームの合間に食事を取る程度で、前の2つとは趣を異にする単なる年間最後のゲームを楽しむことで、忘年会とは言えないかもしれない。私の場合、一応「忘年麻雀大会」などと銘打って連絡する。
 忘年会に酒は付きものだが、一日の憂さを晴らすため職場仲間と毎日酒場に通う常連もいる。毎日その日のストレスを晴らしているわけだから、毎日の締めくくりが亡日会なわけで、12月は特に毎日が忘年会という酒好きというか社交的な人には、最も口実が付けやすい飲み会の連続となる。
 話は我々の年代(後期高齢者)になると、一年一年が大切である。いつこの世とおさらばしても可笑しくない年齢に達しているわけで、一年最後の会合は一年の憂さを晴らすというより、今年も良く生き延びましたという切実味をもっている。
 今年も拙文にお付き合いいただいたが、残すところ10日を切っている。こちらの方は、多少ネタ切れで何を書こうか四苦八苦しながら年の瀬を迎えることになりそうだ。


 
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