kiji

2015.1.12 散歩で聞く音
 朝散歩していると、実に色々な音が耳に入る。今回は音色を交えて、拾うことにした。
 いつも歩くコースは、裏道と決めているので、自動車やバイクの音は気にならない。
 小道に入ると直ぐに耳に届くのは鳥の声。カラスは食事時で「カーカー」と騒がしい。もっともカラスは色々な鳴き声で通信しあっているようだが、一般的にはこのように聞こえる。
 他の鳥ではモズがよく「キィーキィーキィー」と鋭い声で、威嚇するような声で鳴く。ところでモズは百舌鳥と書く。これは二枚舌ならぬ百枚舌の意味で、様々な鳥の鳴きまねをするという。春先の交尾の時期に、ホオジロやウグイスの声を真似るのだそうだ。
 雑木林の近くでは、スズメが「チュンチュン」と集まって鳴くので、雀の学校ではないが結構賑やかだ。
 冬晴れの空をヘリコプターが「バタバタ」という音を立てて飛んでおり、近づいたり離れたり、音が大きくなったり小さくなったりして耳を騒がせる。
 少し大きな通りに出て、商店街に近付くと自転車や車、人の足音が入り混じり、「ザワザワ」とした広がりのある騒音に変わる。それに加えて、近くのJR線を走る電車が「ゴー」とういう音を立てて走り去る音も響いてくる。
 広がりのある雑音も、よく耳を澄まして聞けば、それぞれの音を聞き分けることができる。
 ただ「ザワザワ」としか聞こえないのは、普段歩いときは耳の指向性を閉じているせいなのかもしれない。耳と鼻を利かせば、季節の移り変わりも感じ取れるに違いない。


 

 
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