kiji

2015.1.8 数値への拘り

 プロの野球では、野手は3割30本100打点を目指す。それが優秀選手としての証になるからだ。同様投手は年間15勝または2桁勝利を目指す。また相撲の世界では一場所8勝7敗が生き残りのための最低数値目標となる。
 このようにスポーツの世界では、上を目指す数値目標が常に存在する。良くも悪くも、結果次第の厳しい世界ということが推し測れる。
 ただの人である自分に振り替えて思うに、矢張り数値に拘るところがある。
 まず、毎日の散歩は一万歩を目標としている。目標に到達すると、携帯電話の万歩計がファンファーレを鳴らして教えてくれる。「ヤッタ!」という気分になるから不思議なものだ。家に帰り着く前に鳴らないと歩数を確認し、もう少しという場合は、側の公園を周回してファンファーレが鳴るのを待つ。一万歩に拘っている証拠だ。
 持病の糖尿病は数値が一番の判断要因になる。1日2回朝晩に計測するが、目安の血糖値が110~130に収まっていれば一安心。そうでない場合、間食を諦めるとか、散歩の歩数を増やすなどして調整する。これは病との戦いなので、気が抜けない。それ故、過剰反応して一喜一憂する始末だ。
 次は、閲覧して頂いているホームページがどの位の関心度があるかについて、管理者だけが知ることのできる情報がある。これには訪問者数、読まれるページ、ファイル数など事細かなアクセスデータが提供されている。
当初はそういう直接自分のホームページに関する情報は気にもならなかった。その内、どの位訪問者があるか気にするようになるものだ。表示される棒グラフをチェックすることも作業のひとつになってしまった。
 かくして数字の呪縛に取り憑かれ、泰然自若として生きるなどという悟り切ったような世界は、ドンドンと遠のいて行くばかりだ。
 

 
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