kiji

2015.7.11 趣味百花(1)
 老後の楽しみ方であるが、このコラムでも少し触れたように趣味や習い事でも百花繚乱の感がある。働いている間は時間的余裕がなく、休日にゴルフを楽しむのがせいぜいと言ったところだが、一線を退くと一斉に趣味の世界に走ることになる。
 裏返せば、それだけ企業戦士に自分の生活を楽しむ暇がないという日本の特殊事情もうかがえる。
 私の友人などにも退職後に急に料理教室などに通い始め、奥方に持ち上げられてその気になって、何年も続けて、普段家庭で食する料理は殆どマスターし「俺の味噌汁は絶品だ」などとうそぶいている者もいる。ただし、間に合わせでは出来ず、仕入れから始めなければ収まらないところがダメと奥方に釘を刺されている恐妻家でもある。
 総じて、身体を動かす方に興味が向くようであり、これは老化を遅らせる上でも効果があり、正しい選択と言えよう。昔仲間とゴルフを楽しんだり、トラッキング(ハイキング)グループに参加して、毎月山歩きを楽しむ者もいる。中には毎日スイミングクラブで泳いでいる、80歳を超えた友人もいる。
 ゴルフなどは金がかかるが「歩こう会」などのような同好会は手軽で、足腰を維持すには良い。私もそういう同好会に所属して近郊のハイキングコースはほぼ歩いた。腰を痛めてからは一人で歩けるウォーキングに転向せざるを得なくなってしまったが。
 健康で暇と金の余裕のある友人は、夫婦であちこち旅行するのが趣味という者もいる。これは羨ましい身分で、残念ながら私には縁がない。
 老後の趣味や道楽といったものは、何かしないと落ち着かないというのがその根幹にある。(続く)

 
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