kiji

2015.6.19 今そこにある危機(第2話)
 今回は飛来するウィルスの危機について考える。日本には存在しない病原菌に侵される危機は防ぎようがない。それは病原菌を運ぶ媒介者が、渡り鳥などのように、季節よって日本に飛来する鳥が持ってくるもので、鳥インフルエンザなどがよく知られている。こうしたウィルスは変異しやすく、鳥から鳥へ、そして鳥から人へと感染する。他の感染ルートとしては交通手段の進歩により、短時間で人が場所を移動することが可能になったことによる。世界中に病原菌に汚染されている地域は多く存在する。そこに旅行した人が感染して、帰国し発病するケースで、これは移動の過程で多くの人にも感染する可能性が高いので始末に悪い。感染から発病まで潜伏期間があるのも感染を広げる原因となる。
 今韓国を脅威に陥れているMARSコロナウィルスは、その典型例である。対処法が見つかっていないこと、死亡率が高いことなどが、恐怖を更に高めることに拍車をかける。毎日ニュースで報道しているが、飛沫感染といわれているが、医療関係者ですら感染してしまうという危険なウィルスである。
 ソウルからプサンへと飛び火しているのを見ても対岸の火事では済まされない。こうした危機はいつでも迫ってくる。ワクチンが開発されているものについては予防対策が取れるが、インフルエンザなどでも毎年院内感染で多くの年寄りが亡くなっている。それだけ目に見えない敵には弱いということである。 昨年夏には代々木の公園でデング熱に罹った人が出て大騒ぎとなったが、これから蚊が息を吹き返す時期になる。下手に藪の中も歩けないのでは、おちおち山歩きなどもできない。
 防疫の大切さを考えさせられるこの頃だ。 次回は町中の危険、交通事故について考える。


 
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