2015.6.23 今そこにある危機(第3話)
今回は路上にある危機について考える。
警察庁の発表によれば、今年5月末までの交通事故発生件数は220,489件、1日平均1460件であり、死者数は1.606名、一日平均10.6名であり、負傷者数が272,307名、1日平均1,803名とその多さに驚かされる。
これらの数字はあくまで公表された数字であり、その裏に隠れた事故数や、危機一髪で難を逃れた数字を入れたらどこまで膨れ上がるか知れたものではない。それほどに普段我々が使っている路上が危険に満ちているということである。
交通事故の大半は車同士の衝突や接触によって起きている。ところが路上(小さな道路)での事故は人対車(自転車含む)の間で発生する。被害を被るのは無論人である。
特に最近は、自転車による接触事故が多発している。今や自転車は一人一台位に普及している。子どもから大人まで誰でも乗る。特に電動自転車の普及が目立つ。我が家の周辺は山坂が多いこともその一因と考えられる。 問題は自転車走行路にある。大きな道路では、ほとんど人と一緒の歩道を走るのが当たり前のこと。
従って、人との接触事故が増える。自転車に免許はいらないから、いわば無法地帯と言ってもいい位だ。携帯電話をかけながら走るもの、傘をさして走るもの、イヤホンをつけて走るもの。これらは注意散漫の見本であるが、一番は歩道でのスピードの出し過ぎだろう。時速20キロを超えれば、そう急には止まれない。
見方を変えれば走る凶器になりかねない。 結局歩いている人間の方が注意しなければならなくなる。前方は見えるからいいが、後ろが問題だ。下手に進路を変更しようものなら、きっと危ない目にあう。人の間をすり抜けて走り去る自転車など当たり前の光景だ。
路上でのハラハラドキドキが日常化している。
このように、歩くにも気を配るのはしんどいことだが、安全確保の危機管理は自分がするしかない。
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