kiji

2015.3.18 春到来2015
 今年の春の彼岸は18日に始まる。中間点の21日が春分の日である。そして24日に明けるというのが、今年の暦である。
 このコラムを書いた17日は、前日の大雨が上がり気温が急上昇し、10℃となった。
 そのため早朝は一面の霧(靄)が街を覆い、乳白色のベールを被って、風情のある光景を作り出していた。
 近くの小山の上にあるお寺の二重の塔が、靄の中に、そのどっしりとした姿と、金色に輝く九輪の塔を、時空を超えた世界に誘う風情で佇んでいた。
 「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉を実感できる季節が到来した。
 お彼岸について、インターネットで調べると、次のような説明をしている。
 古来日本では「太陽が真西に沈む時、彼岸と此岸(しがん)が最も通じやすくなる」と信じられていた。彼岸とか此岸という言葉は仏教用語で「生死の海をわたって到達する悟りに世界を彼岸といい、その反対側の人が済む現世は迷いや煩悩に満ちた世界で此岸という」と説明されている。
 お彼岸を先祖に供養の時期としている年中行事は、日本独自の祭事で、これは神仏混交の日本の文化に基づいた慣習と考えられている。
 彼岸にはお墓参りをする慣わしは、単に先祖の供養だけでなく、自らの救済にもつながると言うことで、古くから守られてきた。
 そうしたことで墓参りする人を見ると、家族連れが多い。これは、家族の絆を強めることにもなるので、理にかなっている。
 墓参りできない人は、家に仏壇があれば、綺麗に掃除し、花を飾り、線香を上げるなどして、先祖を供養する。これは気持ちの問題でもあるが、何か区切りが付く気もする。もっとも私などは不信心者なので、お下がりの牡丹餅が楽しみの方だが。



 
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