kiji

2015.3.28 嗅ぐ(後編)
 話を戻して、鼻の働きを実際例で上げると「古くなった食べ物が腐っていないか、食べられるのかどうかは、口に入れる前に確認す必要がある。そんな時、鼻を近づけて嗅ぐといった、安全確認動作をする。その機能は近づけるだけでなく、ガスの臭いを嗅ぎ付けるような、隠れていて見えないような物から、発生源が不明なもの、遠くにあるものなど多方面に及んでいる。ベテランの農夫や漁師は空気の臭いで、天気の変化を感じ取るといわれている」
 更に付け加えると「人は無色、無味、無臭の物質は感じ取ることはできないから、先に記したガスなどには、臭いを加えている。硫黄化合物を加えることで、一手間かけて嗅覚に訴える工夫がなされている」
 嗅覚については他にも面白い記述がある。それはフェロモンの受容について「人にはヤコブソン器官という、鼻腔の入り口近くにあり、フェロモンを受容した信号は、嗅球のすぐ上にある一次中枢の副嗅球を通じて、脳の扁桃体や視床下部に送られてホルモンなどの分泌に影響を与える」
 これを平たく解釈すると、フェロモンは性感覚を刺激するという話だろう。
 また、鼻が利く人という言葉を聞くが、これは嗅覚が敏感であるというより、美味しい話を嗅ぎ分ける能力であろう。私などは鼻が鈍感なのか、目鼻が利かず、ついぞ美味しい話などにはありついた事が無い。
 これで五感について、一通り知るところを説明した。次は順番から行くと「頭に関係する話題」などになる感じがする。

 
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