kiji

2015.11.26 ウォシュレット考
 日本のウォッシュレットは世界に冠たる名を挙げている。大挙して押し寄せる中国観光客の瀑買いのリストの一つに上がっているくらいだ。このウォッシュレットの歴史はそれほど古くはない。
 最初に売り出したのがTOTOで、1980年でウォシュレットという名で発売した。1983年に改良されビデなどの機能が追加され、その翌年には商標登録され便座の代表名となるほどのヒット商品となった。追随した他社では「温水洗浄便座」が一般名で、それぞれが固有の名前で売り出しているが、ウォシュレットの名前を凌駕するものは出ていない。
 似たような話に電気炊飯器があるが、これも1955年に東芝が「自動式電気釜」という名で商品化したところから一般的には電気釜が通称になっている。
 さて、話を便座に戻すが、少しびろうな話で気が引けるが、今どきはサプリメントのCMで「これを飲んだら翌朝はどっさり、すっきり」というセリフも横行しているので、遠慮なく話を進める。
 ウォシュレットで最初に感激したのは、お尻の洗浄が実に快感で、これはトイレの改革だと思った。おかげで長い間苦しめられた切れ痔からも解放された。ビデは使わないが、女性のデリケートゾーンをクリーンにするのに欠かせない機能のようだ。公衆トイレ(ショッピングセンターなどの)でも最近は高機能の便座が設置されているが、潔癖な人は誰が座ったか分からない便器に座るのができないで、中腰で事を済ます人もいるという。こうした時に洗浄機能は使わないのだろうか。他人事だがもったいないと思う。
 我が家でも25年ほど前からウォシュレットを使い始め、ごく最近古くなって壊れてしまい、三代目となる便座に付け替えた。ウォシュレットは値段が高いので、セールに出ていた他の「温水洗浄便座」を購入した。できるだけ安く上げようと、女房がひとりで設置した。工具などもなくひどく手間がかかってしまい「次は設置してくれるセットにすると」ボヤいていた。大体この種の仕事は男の仕事なのだが、腰を痛めてから、中腰で重いものを取り付ける作業は全くできなくなってしまった。水道工事や冷暖房機やレンジフードなどのフィルター交換などの仕事は女房任せになっており、実は少し肩身の狭い思いもしている。便座交換の一幕というお話。




 
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