kiji

2015.11.30 師走(暦編)
 明日は12月に入る。旧暦では師走、最も忙しい年の瀬である。
2013年は「師走」と題して師走の由来について、そして昨年は「師走狂想曲」と題して、自分の年の瀬の過ごし方を中心に記したと覚えている。
 今回は少し趣向を変えて、暦 や年中行事について紹介してみたい。
「時の風物詩」で毎日の年中行事を紹介しているので、一部重なるかもしれないが、ご容赦願いたい。
 気候の面から12月を見ると、7日には二十四節気の一つ大雪(だいせつ)に当たり、北風が吹いて降雪などもある。肌を刺すような冷たい風、木枯らしが吹き始め、寒風によって落ち葉が舞い積もるなど、冬景色が本格的に広がる。
 今年の冬至は12月22日13時43分になるそうだ。冬至も二十四節気の一つで、太陽の位置がもっとも南に達して、日本を含む北半球正午の太陽位置がもっとも低く、日照時間が一年中でもっとも短い日である。そうは言ってもこの時期が一番寒いわけではなく、本格的寒さは2か月後翌年2月あたりにずれ込む。冬至の日には柚子を入れて入浴するという風習があるが、江戸時代に始まったと言われている。
「ユズ湯に入れば風邪を引かない」という伝承がある。
 暦は二十四節気をさらに初候・二候・三候に三分した七十二候がある。今回は七十二候の内12月に絞って紹介する。
 それによると、12月は季節は仲冬である。「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」は、二十四節気の大雪の初候にあたり12月7日〜12月11日ごろに相当する。「天地の気が塞がって冬となる」などといった意味。続いて「熊蟄穴(くまあなにこもる)」は二十四節気の大雪の次候にあたり、12月12日〜12月16日ごろに相当する。「熊が冬眠のために穴に隠れる」などといった意味。最後が「?魚群(さけのうおむらがる)」二十四節気の大雪の末候にあたり、12月17日〜12月21日ごろに相当する。「鮭が群がり川を上る」などといった意味。
 こうして和暦を調べると、それぞれが風物詩のように味わい深い表現で、とても楽しめる。(行事編に続く)




 
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