2016.10.13 括る(結ぶ)
しばらくモノシリーズが続くが、今回取り上げたのは紐の類で、その機能面である括る(結ぶ)について考えてみた。
モノは常々述べてきたように、そのもの単独では機能は発揮しない。使うという行為が伴ってこそ生かされるものだ。
日常生活で使われる紐としては、紙紐に始まりロープに至るまで無数ある。
新聞や雑誌を処分するとき、一くくりにしてゴミ出しする。
そこで捨てる雑誌などはどう括るかだが、どこでも見かける「再生紙製荷造り用紙紐」を使った方法を一つ紹介する。
紙製と言っても簡単に千切れるほど柔なものではない。撚りが入っていて非常に丈夫にできている。もっとも紙などで水には弱いので、雨の中に放置するのはご法度であることは言うまでもない。
対象となる雑誌などは小分けにして、できるだけ形を揃へて纏め、本は結構重いので高さもせいぜい30cmぐらいに止める。
紐のかけ方も色々あるが、私が知る最も効率的でしっかり縛れる縛り方を以下に紹介する。
先ず紐の端を一握り分位余すようにして、その上に束ねる雑誌などを載せる。次に反対側に出ている紐を重ねた本の上まで持ってくる。そして手元の余った分の紐を、同様にして束の上に引き揚げ上部で交差するようにする。これからが結び方の肝になる要領となる。肝とは輪を作ることで、手元の端の部と交差したところを輪を作って結んでやる。そうすると紐が固定される。輪が崩れないように片手で紐の端を握って、もう一方の手で長いほうの紐を逆方向に引っ掛けるようにして絞っていく。この時の紐の位置は本の角に当てた方が絞りやすい。強く引くと紐が切れてしまうほどまで絞れる。ピンと張った状態で、端の一握り分余った紐の端で輪を掛けるように留めれば、紐掛けは完成する。紐は長い方を切断すれば。紐の無駄は出ない。
これは括り方や結び方のほんの一例だが、ロープや帯、ネクタイに至るまで「括る」「結ぶ」などの方法は多様で、経験を積まないと上手にできないものだ。試しに挑戦することをお薦めする。
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