日常細事


kiji

2016.10.16 生活のデジタル化
 デジタルと対比される言葉はアナログである。最初にデジタルとアナログの違いについて説明して、本論に入ることにする。
 デジタルというのは、情報をとびとびの状態(=離散)の値による符号にして表すこと言葉だ。一方アナログというのは、つながった状態(=連続)で数値化することを意味する言葉だ。
 パソコンの普及し始めたころから盛んにデジタルという言葉が広まっていった。今から大体50年前ぐらいで、データ( コンピュータ上のデータとは、何かを文字や符号、数値などのまとまりとして表現したものと定義されている)という言葉もそれに付随して知られるようになった。全てを数値化したデータを 扱うのがパソコンであり、今ではパソコンをベースにして通信と融合したネットワーク社会が社会基盤を形成している。
 ここまでが前置きで、これからは現実の生活の中でどのようにデジタル化が進んでいるか見ることにしよう。
 手紙を筆記具を使って書き、郵便で送る。これにはすべてに人の手が入っている。これがアナログ時代を反映する代表であるとすると、パソコンで文字を入力し、ネットを介して相手に送る。これが社会のデジタル化を代表するものだろう。
 このようにして現代の生活は、知らず知らずのうちに、デジタル化の波に呑込まれている。パソコンには関係のないところでも、生活に欠かせないお金の出し入れには銀行が発行するカード(VISAカードなど)を使っている人は多い。これはチップの入ったデジタルカードである。銀行業務はコンピュータですべてが管理されている業界だ。銀行のみならず金融機関全体がデジタル化された仕事の上に成り立っている。
 カードで買い物をするとポイントが貯まるが、これも同じ仕掛けでデータベースという金銭授受に関するデータがすべて記録された大きなコンピュータ(サーバー)のひとつのシステムに過ぎない。ここは個人情報の貯蔵庫でもあるので、これが流出して社会問題になることも多い。
 こうして見てくると、毎日の生活がデジタル化された社会に否応もなく取り込まれているのだなと感じる。

 
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