日常細事


kiji

2016.10.23 免許更新Ⅱ
 後期高齢者に義務付けられた適性テストを事前に受ける制度ができて2度目の運転免許更新時期が近づいた。
 75歳で1回目を受けてから、運転なしで3年が経過した。今回の更新については一度は返納も考えた。
 たとえ80歳を過ぎても運転をしている人は多い。逆走事故やブレーキとアクセルの踏み違えによる事故は後を絶たないが、運転者の高齢化も進んでいるという事情もある。
 特に運転者の住む地域の交通事情が悪いところでは、高齢者運転者の数は減らない。群馬県などは今でも自家用車の保有台数の最も多い県だ。友人が沼田に住んでいるが、確かに車なしでは外に出かけられない。100m先でも車で出かける人も珍しくないという。足の代わりに使っているわけで、道路事情もよく駐車場も整備されている。駐車場なども横浜の10分の1ぐらいだから、事情は全く違う。
 一方、横浜は道路事情が悪いが、福祉面で充実しており、高齢者は有料だが敬老パスが出る。
 これを使えば市内を走るバスすべてと、市営地下鉄などの詩が運営する交通機関は無料で利用できる。
 こうした背景があるので、私は横浜市内ならどこでもそうした交通機関を使って出かけている。散歩も兼ねるので、自家用車は使わないというわけだ。車を使えば余計な気を使うし、駐車料金も高い。駐車した場所に戻らなければならない。大きな買い物でもしない限り必要ない。
 そのことと自分が免許を更新しようと決めたのは全く事情が違う。
 その第一は家族がいて、車があるということ。何かの時に運転機会が生じるかもしれないことだ。次にまだ運転できるという身体能力を証明するという意地のようなものがあるからだ。
 一旦手にしたものは手放せばもう戻ってこない。色々身辺整理はしているが、運転免許証はまだそのリストには載せていない。これももったいないの精神の表れか。

 
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