2016.6.16 街で見かける難読地名
緑道散策に出かける時などは、出発点近くまでバスや地下鉄で行く場合が多い。大体横浜市内それも私が住む神奈川区近辺から少しづつ足を伸ばす。バスや地下鉄は停留所や駅名が事前に案内される。
そうした中に漢字では、地元の人でなければ読めない地名がある。
そこで今回は「街で見かける難読地名」を紹介する。
先ず地元の六角橋から始める。我が家から徒歩20分ぐらいで行ける商店街だ。神奈川大学の門前市のような学生街である。
ここの地名には由来がある。「日本武尊が東征の途中この地に立ち寄り、その際食事した時五位木(ごいぎ)という六角形の木の箸を使った。その箸を宿泊先の主人(豪族)に贈った。主人はこの箸を大切にし毎日拝んでいたことから、この村の名前が『六角箸村』となったという。それが後に『六角橋(ろっかくばし)村』になった」という話である。
六角橋バス停の次は「神奈川大入口」という名前である。神奈川大学は地元では神大(じんだい)と呼ばれている。その次の次のバス停が「神大寺」で、「じんだいじ」ではなく「かんだいじ」と読む。隣接しているので、つい間違えて読んでしまう人も多い。神大寺は1丁目から4丁目まである市内でも古くから存在する地名で、神大(じんだい)は歴史的には新参者ということになる。
散策路を大口方面にとると、大口駅から20分ぐらいのところに鶴見に向かう道路に行き当たる。この交差点を「内路(うつろ)」という。これはバス停の名前で、地名ではない。車の交通量も多い所で、町名は松見町だが、通る人は皆「うつろ」と読めるはずだ。漢和辞典で見ても「内(うち)」を「うつ」と読むという記載は見つからない。
中でも最も有名な難読地名は、何と言っても「大豆戸(まめど)」であろう。ここも我が家からそう離れてはいない。バスで綱島街道を進み、菊名を過ぎると環状2号線と交差する。そこが「大豆戸」と呼ばれる交差点である。ここは「むかし真間処(ままど)という地名があったが、この地区の師岡(もろおか)熊野神社で祭りに大豆を奉納する。この大豆と谷戸を合わせ「大豆戸」とした」という言い伝えがあるとかないとか。「大」は発音しない。他にも神奈川新町近くの埠頭の出田(いづた)町埠頭や、国道沿いの反町(たんまち)も難読地名と言えよう。このように我が家の近くでさえ、これだけ挙げられる。漢字は訓読みとか音読みとかあり、読み方を複雑にしているのが、難読地名を生んでいるのであろう。
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