日常細事


kiji

2016.7.7 賑わいいろいろ
 7月は行事がテンコ盛りの月だ。海開き( 本県では7月9日(土)が多い)、山開き、夏休み(公立学校7月21日)と、多くの人が外に繰り出し、野外での活動を楽しむ。当然人も車も混雑することになる。
 今回は、人が込み合う様子を言葉でどう表現するか、いろいろと拾い出してみた。ここでも日本語の妙を味わうことができた。
 類語大辞典の助けも得ながら表現してみることにした。
 人が多く集まることを「込む、混雑」という分類から拾い出していくことにしよう。
 プールの混雑状況を「芋を洗うようだ」などと言うが、これは「里芋を木桶に入れて棒でかき混ぜ洗う様子。転じて多数の人が込み合う、ごった返すこと」と説明されている。私のような年代では実際に芋を洗う現場を見ていて、状況を想像できるが、当の渦中にある今の子らは、何のことか理解できないと思う。洗濯だってタライではなく洗濯機の時代だから、見たことのない比喩は通じないと思う。そうした表現は随所に見ることができるが、将来、物語などの本を沢山読めば分かるようになる筈だ。
 7月中旬になるとあちこちの町で祭りが始まる。祭りの花は神輿である。多くの若い衆が神輿を担ぎ「エッサエッサ」という掛け声で「押し合いへし合い」町を練り歩く。それを見る人が多く続き、道は「大混雑」になる。英語ではcrushなどと「ぶっ壊れる」という表現を使う。岸和田だんじり祭などはその典型かも知れない(祭礼は9月)。
 平塚の七夕は、明日8日から10日まで行われる。ここにも多くの人が「押し寄せる」。JR湘南電車は「押すな押すな」の「鮨詰(すしずめ)」状態という大混雑になる。この時ばかりは街も人で「溢れ」かえり一年で最大の書き入れ時になる。各地の花火大会も「足の踏み場もない雑踏」となり、警備が必要になるくらいのイベントの一つだ。
 高校野球の夏の地区予選も始まり、各球場は「大入り」になる。暑い盛りほど外に出かける機会が増えるのは不思議といえば不思議だ。冷房のきいた家でのんびり過ごすのが一番と思うが、体の虫が騒ぐのも事実だ。


 
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