日常細事


kiji

2016.8.16 高齢者の男女差
 行きつけのカフェで見かける光景。昼間は老人客が多い。観察すると面白い状況が見て取れる。
 男性客と女性客とでは際立った違いが見られる。男性は一人客が多く、女性は複数客が多い。男性はゆっくり時間をかけて新聞を読み、読書などで時間を過ごす。孤独さが滲み出る。それに対し女性は賑やかだ。常連が多くおしゃべりに余念がない。話題が尽きるということは無いらしい。多少みなさん耳が遠くなっているらしく、声が大きい。いやでも話し声が耳に届く。大体家庭生活の話題が多く、人間関係や買い物情報など幅広い。多分こうして毎日情報交換しているのだろう。
 男性の滞在時間は約一時間。これに対し女性は、私が良く見かけるご婦人(と言うか婆ちゃん)は約六時間。多分他のグループでも二時間以上だろう。完全に元は取れる。飲み物のお代わりは100円だから、割安で軽食もあるから昼食をはさんで、延々と話が続く。
 ある意味で地域のコミュニティーセンターのようなものだ。男性の場合は休憩だが、女性は会話を楽しんでいるから、確かに脳の活性化につながる。こうして元気のエネルギーを補給しているのだろう。
 かくして男はますます孤独になり、元気が失せていく。これに対し女の強さは、この光景からも見て取れるように、おしゃべりでストレスを解消し、ぼけ防止も合わせて実行する。元気の源泉を的確にとらえ、本能的に実践できるところにあるようだ。
 近くの大口駅から出るバスも乗客の八割近くが女性で、敬老パスを使い繁華街へと繰り出し活動範囲を広げる。
 こうした観察から、一見男性社会のように見える日本も、高齢者社会においては、既に女性によって実効支配されていると・・私は見ている。


 
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