日常細事


kiji


2016.5.15 初夏の唄(茶摘み)
 「夏も近づく八十八夜~あれに見えるは茶摘みじゃないか」。今は5月中旬、八十八夜が5月1日だったから、既に2週間は過ぎている。静岡、足柄、狭山などの茶所では、これかからが茶摘みの最盛期に入る。
 ここ数日良い気候が続いている。湿気がなく爽やかで、散歩が楽しい。私が歩くところでは、茶畑は見られない。お茶は、足柄の鮎沢のように、年中霧が出ている場所が適地なのかもしれない。
 今回は茶摘みについて調べてみた。茶摘みは全国的に見ると、一番茶から三番茶、秋冬番茶そして 冬春番茶とほぼ1年中摘む時期が絶えない。土地によっては一番茶(3月下旬~㋄下旬)だけのところもある。昔は年1回だったようだが、改良されて、多い場所で4回ある。足柄茶は年2回のようである。
 とくに八十八夜に摘まれた一番茶は、上等なものとされ、これを飲むと長生きするという言い伝えがある。
 日本茶は、日本人の生活に欠かせないものであるが、お茶が庶民の口に入るようになったのは、1200年の歴史の中で、つい最近の江戸末期以降だという。
 その歴史をホームページで調べると「お茶は江戸末期まで高級品であったため、貴族や位のある武士など一部の階級にある者たちの口にする飲み物であった。
 お茶の歴史は古く、お茶を日本に広めたのは鎌倉時代の禅僧栄西禅師といわれている。禅の修行には、不眠覚醒作用が必要であり、禅宗の行事に茶礼が欠かせないことが、普及と動機だと伝えられている。
 そして、現在の緑茶は 永谷宗円(永谷園の先祖)が 青製煎茶製法(あおせいせんちゃせいほう)を編出し、それまで茶色のお茶を緑に変えたり、香りも味も格段と向上させることに成功した。
 それを普及させたのが「山本山」の創始者で、商人の山本嘉兵衛で、現在の煎茶文化が生まれるきっかけを作った」という記述がある。
 「日和つづきの今日此の頃を、心のどかに摘みつつ歌ふ、摘めよ摘め摘め、摘まねばならぬ、摘まにや日本の茶にならぬ」先ずはお茶で一服するとしよう。



 

 
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