日常細事


kiji

2016.5.7 春の嵐
 春は天気が良くても、風が強い日が少なくない。耳元を風がビュービューと音を立てて吹き抜け、帽子なども押さえていないと飛ばされそうになる。南東の強い風は暖かく、夏の到来かと思うぐらいだ。
 広い道路に出ると、風をまとめに受けるので、足が止まるほどで、転倒しないよう神経をすり減らすことになる。街路樹の葉もザワザワと音を立てて枝がしなる。まさに風の強さは嵐そのものである。
 この春の嵐とは、どうして起こる現象なののだろうか。
 政府の広報ページによれば『日本付近で急速に発達した低気圧によって「春の嵐」や「メイストーム(5月の嵐)」と呼ばれる激しい現象が発生し、台風並みの暴風や猛吹雪、海岸では高波となることもある』 として、出かける時の注意喚起を呼びかけている。この発生要因について「日本付近に北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む温かい空気がぶつかりあって上昇気流が生まれることで温帯低気圧が急速に発達するため」と更に詳しく説明している。
 連休明けの10日過ぎには、この風がもっと酷くなるという話だ。気候が良く、お出かけシーズンでもあり、私なども外出する機会が多い。この風では、どこから何が飛んでくるか見当も付かないので、それこそ飛んだ目に会うかもしれない。周囲に気を配って、風の様子に注意しながら、取材の散策を続けたいと考えている。
 今回も人の作品で纏める。歌人長澤一作最後の短歌「吹き荒れし春の嵐は夜もすがら虚空を遠く過ぎつつあらん」。



 

 
この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.