10日は初金毘羅(はつこんぴら)という年中行事あるということについて、「時の風物詩」で紹介した。
今回は実際に横浜のこんぴらさんに行ってレポートした。
横浜駅の直ぐ近くに青木橋という鉄道を跨ぐ陸橋がある。その道路沿いに本覚寺という名刹がある。横浜のこんぴらさんはその麓にある。本覚寺も金毘羅様も神奈川の宿場でも紹介したが、行事があるということで、再度訪れた。
正式の名称は大綱金刀比羅神社 (おおつなことひらじんじゃ)という。非常に多くの神様(16神)が祀られており、歴史も古く「横浜のこんぴらさん」と親しく呼ばれてきた。
先ず、多くの神様とそのご利益について神奈川県神社庁のホームページから紹介する。
御祭神
大物主神 (おおものぬしのかみ)大国主神の和魂 (にぎみたま)で福徳円満、商売繁盛、海陸交通、医薬など「を司る。
金山彦神 (かなやまひこのかみ)金銀銅山を司。。
日本武尊 (やまとたけるのみこと)治安、安寧に尽くす。
大山津見神 (おおやまつみのかみ)国土安泰、国家安全、家内安全、商売繁盛、海運、延命長寿、縁結び、夫婦和合、子育て、厄除けを司る。
末社
三宝荒神社 (火之迦具土神 ほのかぐつちのかみ)鉱業、製鉄、農機具、刃物、陶磁器製造、金銀財宝、金運、招福、鎮火、防災を司る。
弁天社 (奥津島比売命 おきつしまひめのみこと)( 市杵島比売命 いちきしまひめのみこと) (多岐津島比売命 たぎつしまひめのみこと)陸上、航海安全、漁業、運輸、五穀豊穰、国家平穏を司る。
龍神社 (闇淤加美神 くらおかみのかみ)( 闇御津羽神 くらみつはのかみ) 雨乞、止雨の霊験があり灌漑、養蚕の守護を司る。
稲荷社 (宇迦之御魂神 うかのみたまのみこと) 市場の神、商売繁昌の守護を司る。
御社号
古来、飯綱大権現、金刀比羅大権現と称してきたが、明治二年、太政官通達により大綱神社、金刀比羅神社と改称し、さらに明治四十四年、両神社を合祀し大綱金刀比羅神社と改称した。
往時にはは東海道を上り下りする旅人は道中の安泰を祈り、また、すぐ下の袖が浦神奈川港に出入りする船は海上安全を祈願して出港し、街道すじには回船問屋が軒を連ね繁栄を極めていたと言う。
まず鳥居をくぐり階段を上り切ると横浜駅付近が近くに見える(写真1)。正面に稲荷社が立っている。小さ目な赤い鳥居が、ここにもある(写真2)。この日はどこの祠にも燈明が灯り、正月の気分を醸し出していた。その左手には本社殿がある(写真3)。ここで賽銭を置き、二礼二拍手一礼と慣例にならい参拝した。今年は最初が氏神様の八幡様でこれで2度目の参詣だ。
余談だが15日には寒川神社に行く予定。家には仏壇があるが神棚はない。ちなみに結婚式は教会で上げた。これも余談。
話を戻して、本殿の脇に大きな天狗様の面が睨み付けるような形相で鎮座している(写真4)。天狗様は金毘羅権現のお使いだそうだ。天狗の面の先に小さな祠が見える。ここには荒神様が祀られている。その右手には池があり、龍神社と弁天者を見ることができる(写真5)。100坪くらいの狭い場所に、神様方が集っている。まるで都会の人口密集地を再現したような独特の味わいのある神社であった。