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マンホール(写真はここをクリック

  最近家の近くの道路で、下水管の補修工事が数か月も続いている。普段足元はそれほど注意深く観察しないのだが、毎度工事現場をすり抜けて行かざるを得ないので、足元に注意を向けると、色々な形をしたマンホールがあることに気付く。
 形も丸いのや四角いもの大きいもの小さいもの、実に多様だ。材質も鉄製であったり、コンクリートを埋め込んだものだったり、鉄製の枠組みにハマというカナ文字のロゴ入りの桝状の格子の入った四角いものだったりする。道路の中央にあったり、道の端の傾斜部分に設置されたりしている。
 マンホールの蓋には横浜市のロゴやベイブリッジをかたどったデザインが施されているのものや彩色されたものも見受けられる。これらは外見上で見分けることができるもので、その下にあるものの構造や役割は想像の域を出ない。そこまで踏み込むとまさに迷路にはまり込んでしまいそうなので止める。
 通常マンホールの蓋は、風で飛ばされたり、盗難にあったり、勝手に人が入り込まないように、また、車が載っても耐えられるように重い鉄製でできている。
 鋳鉄の物が多く円形が多いのは、蓋が穴の中に落ちないようにするためなのだそうだ。また、大量の雨水が管内に流れ込んできたときに、空気の逃げ場がないと蓋が飛んでしまうので、ガス抜き用の穴が開けてある。蓋の表面には、滑り防止の凸凹がある。
 色々工夫が盛り込まれた地味な存在の蓋、横浜市内の下水道管は、総延長距離11,700km。これはニューヨークに達する距離だという。その地下上下水道の上に置かれたマンホールの蓋の数は上水道で13万個を超えるくらい、下水道にいたってはおよそ53万個もあるそうだ。
 13万個を超えるマンホールのうち、殆どが仕切り弁と消火栓だが、ここに家の近く(100m余りの距離)のマンホールの蓋を写した写真がある。写真は9枚撮り後で調べてみた。それぞれに役割があることが分かった。
 写真1~3は仕切り弁と表示されており、これは制水弁とも呼ばれ、断水をしたり、それを解除する際に操作される装置である。上水道であれば、中にある仕切り弁や消火栓を使ったり、整備したり、下水道では、下水管の清掃の際にマンホールを入り口にしているものである。
 写真4は黄色の枠の中に置かれた消火栓の蓋、一段と目を引く色が塗ってあるのは、この上には車などいざと言うときの邪魔になるものはのせてはいけない。
 写真5と6は道路の端で良く見かける格子状の四角いすのこ状の蓋。これは、建物の雨樋から流れ落ちた雨水や、道路の側溝へ流れ込んだ雨水の排水管用のマンホール。
 写真7は「おすい」の表示からも分かるように、下水道のマンホールだ。蓋に空気抜きの穴が無い。匂いが漏れ出ないように隙間もない。
 写真8と9は,「50粍」と「横水」の文字がある止水栓と止水栓と表示された小さな蓋。これは水道の蛇口とは別に設けられた(水道の)水を止めるための栓。
 他にも「TEPCO」と表示されていれば東京電力のマンホール。「G・瓦斯」と表示されたガス会社のマンホールと民営の地下構築物のためのマンホールも見かけることがある。


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