日常細事


kiji

2017.1.27 箸の禁じ手
 日本人の食文化を語る上で、箸の存在は欠かせない。西洋では晩餐会などの時などを見ると、複数のフォーク・ナイフ・スプーンが食卓に並べられる。そこにはややこしいマナーもある。日本では食事は一膳の箸で済ますことができる。非常に効率がよく便利だ。西洋人が箸を見ると奇妙な道具だと感じるだろう。しかし使ってみるとなかなか重宝なモノだということが分かるだろう。日本人の指先の器用さは生まれて直ぐから箸の使い方を身につけていることに起因されるともいわれている。したがって 西洋人が直ぐに箸を使いこなすのは、さぞかし難しい技だろう。
 西洋に食事がマナーがあるのと同様に日本の箸の使い方にもマナーがある。箸の使い方には以下に示す10以上の禁じ手がある。その種類とどういう行為なのか説明する。これらが禁忌とされるのは、以下の理由による。
・一緒に食事をしている人を不快にさせるもの
・お箸や器を傷つけるもの
・仏事に関わるもの、縁起が良くないとされているもの

箸の禁じ手15種
移り箸」一度取ろうとしたおかずから別のおかずへと箸を動かして食べること
惑い(迷い)箸」どれを食べようか料理の上で箸をさまよわせること。
重ね箸 」同じ料理ばかり手につけること。
揃え箸」口中や食器の上などで箸先をそろえること。
指差し箸」箸先で、または箸を持ったまま、人を指差すこと。
探り箸」箸で料理の中身を探ること。
刺し箸」料理に箸を突き刺すこと。
涙箸 」箸先から汁をたらすこと。
舐(ねぶ)り箸」食事中に箸の先をなめること。
押し込み箸」箸で口に料理を無理矢理押し込んで食べること。
渡し箸」食後箸を椀の上に置くこと。
たたき箸」箸で食器をたたくこと。
せせり箸」箸を爪楊枝代わりに使うこと。
拾い箸」箸から箸へと食べ物を受け渡すこと(弔事)。
つき立て箸」箸をご飯の上に立てること(弔事)。




 

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