2017.5.25 広がるスポーツの国際化
新聞のスポーツ欄を見ると外国人が各分野のスポーツに進出していることに気付く。この分野でもグローバル化の進展がみられる。 その実態をざっと見ると、プロ野球界では主力選手の大半は外国人で占められている。元大リーガーというのが大半だが、それも外国人枠₍ベンチに入れるのは4人₎というのがあって、ベンチ入り25名中の5分の1に満たない。メジャーリーグでは全体で25%という枠があるそうだが、一軍ベンチ入りには制限はない。そのため。ドミニカ、ベネズエラといった中米系の選手が半分近くを占めるチームさえあるという。そこには元々移民国家であったという国内事情もあると思う。
スポーツといえば私の時代は野球で、子どもの頃から親しんでいる。今はサッカー人口も増えて野球を凌ぐ人材が育っているかもしれない。この二つのスポーツは人気が高く、国内の人材活用という測面から枠を設けるのは分からないではない。それなのになぜか活躍するのは外国人というのは少し情けない。
一方、国技といわれる相撲の世界は全く別の様相を呈している。モンゴル勢が日本の相撲界を支えている感すらする。稀勢の里が29年ぶりとかで横綱になったので、ずいぶん騒がれ、またぞろ純国産に対する話題が復活している。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の譬えではないが 、相撲界は一時期物凄い人材難に襲われたことは誰もが知る事実だ。その時救ったのは外国人力士の活躍だ。
もっとも伝統のある古い体質の日本の相撲界が、最も新しい改革を行った。理由はともあれ勝ち負けがすべてのスポーツの世界。これも下手な譬えで「情に竿させば流される」という諺もある。下手な愛国心は自然の理に逆らうことになると思うのだが。
日本人は適応力が強いということは今までの随所で述べてきた。何々協会とか何々連盟とかいう存在は大体が後ろ向きで、現状維持に汲々として前進する意欲はさらさらないようで、これでは国際化の流れに適応する柔軟さに期待するのは難しいことだ。
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