日常細事


kiji

2017.5.7 生活の知恵(その六)
 生活の知恵、今回はおばあちゃんの知恵からその内のひとつを紹介する。
 おばあちゃんというところから、想像がつくように、長い主婦生活の中で生まれた現代版生活の知恵で、エコで節約にもなる、暮らしの中で十分生きているものである。今回選んだのは台所周りの掃除のほんいくつか。
台所の掃除方法の主役は重曹と酢
 台所を掃除するときに困った汚れの原因は油汚れと水垢やぬめりで、頑固にこびりついた時は、台所掃除用の専用洗剤でないと、なかなか落とすことができない。
 油汚れにはアルカリ洗剤や、水垢やぬめりには塩素系の漂白剤というように台所の汚れによって使い分けられる。
 しかし、強力な台所掃除用洗剤を使うのはちょっと抵抗があるものだ。そこで登場するのが、重曹と酢で、頑固な汚れでないという条件がつきだが(まめに掃除すれば頑固な汚れは付かない)、油汚れには重曹、水垢やぬめりには酢が使える。重曹や酢は料理以外にも色々な使い方があるものだ。
 汚れたからといってクレンザーやスチールタワシなどで磨き洗いをすれば、大事な台所のステンレスに傷がついていまう。傷をつけずにきれいに汚れを落とすには小麦粉と酢が便利。小麦粉に酢を混ぜ合わせ、ペースト状になったものをスポンジにつけて台所のステンレスを磨けば、汚れをとってくれる。ステンレスの光沢がなくなってきた場合は大根の切れ端で磨いた後、レモンの皮で磨いてやるとピカピカになる。
換気扇の汚れは灯油で落とす
 換気扇の掃除にも、重曹が使える。大さじ2杯の重曹と、500mlのぬるま湯を入れて混ぜ合わせた重曹水をスプレーし、拭きとろう。フィルターは、重曹を溶かした液につけ込んで、磨くとよい。
 また頑固な汚れは通常の洗剤ではなかなか落とすことができないが、灯油が使えることをしっているだろうか。換気扇の油汚れを油で落とすとは何とも不思議な話だが、実によく汚れを落としてくれる。ぼろ布に灯油をしみこませ拭いてゆくだけで、おもしろいように汚れが落ちる。
水道蛇口は重曹で
 水道の蛇口がくすんでしまって光沢がないと、せっかくきれいに掃除したキッチンも台無し。水道の蛇口付近は、水道水に含まれる鉱物が固化したスケールと呼ばれる汚れの付着が一番やっかいだ。この汚れは通常の洗剤では落とすことが困難なので、スケールを取るには重曹を使う。水で湿らした重曹をふりかけ磨いてやると、見違えるほどの光沢がよみがえりる。さらに重曹で磨いた後、酢で湿らせてやると、重曹のアルカリ分を中和してくれ、抗菌効果が期待できる。(参考文献の「おばちゃん知恵袋大事典:宝島社」には2000例ほどが記載されている)
 次回は生活の知恵をどう生かし育んでいくかについて考え、この話題の結びとしたい。

 

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