2017.6.15 いろはかるた
どうやら梅雨の季節に入ったようだ。家で過ごす時間が長くなるおじいちゃん、おばあちゃん方、お孫さんと昔懐かしいいろはがるたなどして遊んではいかが。
私も子供の頃遊んで断片的に覚えている。 「犬も歩けば棒に当たる」とか「論より証拠」が浮かんでくる。この「いろはかるた」実は二種類あり、どちらも聞けば思い当たるものばかりだが、「江戸かるた」と「京かるた」に分けられる。元々の発祥は京都で考案されたもので、それが流布して大阪、江戸へと次第に広まっていったということだ。
最初に示した2つは「江戸かるた」で、これに当たる「京かるた」は「一寸先は闇」と「論語読みの論語知らず」で別物である。
小倉百人一首より庶民的で分かりやすい。特に、短歌の形式は取らないで、字数も枠にはまっていない、いわば「ことわざ」の形で庶民感覚に溢れているところがよい。「旅は道連れ世は情け」など心温まるものがある。と思えば「地獄の沙汰も金次第」と現実の厳しさもしっかり盛り込まれている。遊び方は48枚の文字札と、同数の絵札からなり、絵札を座中(畳の上)にまき散らし、文字札を読み上げるごとに、それに見合った絵札を拾い取ることを競うものである。
ネットで「現代版のいろはかるた」を探したところ、大正時代に子供読本に収載された羽仁もと子さんの「新選いろはかるた」というのがあった。
この新選かるたの「い」は「今は世界の日本国」と日露戦争後の国情を表している。「き」が「きまりわるさはちょっとの間」と結構面白いフレーズもあるが、私も知らなかったし、大概の人は知らないだろう。結局「いろはかるたは」は京と江戸に尽きるといったところか。
「笑う門には福来る(京かるた)」子どもたちと輪になって遊ぶ。そんな世であってほしいものだ。
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