日常細事


kiji

2017.6.29 年寄りの暇つぶし(2)
 年寄りといっても年代幅は広いし、健康状態も人さまざまだといえる。
 ここでは定年から再任用(再雇用)につく人の多い65歳未満は除外し、65歳以上元気でまだ働ける余力を持つと思われる75歳までを想定して、どのような活動ができるかを考えてみた。それは私なりの理由がある。私のリタイヤ年齢は77歳と自分で決めていた。すこし掲げた基準より長かったが、75歳を過ぎると急速に肉体の衰えを感じることになり、それで引き際を決めたという経緯がある。
 そこで今回話題にするのが、一線を退いても心身共に確りした能力も技術もある人が、老後をどう過ごすかということである。最近では勤務できる年齢は70歳ぐらいとの判断に基づいて、いろいろな形態で採用している企業もあらわれている。こうした対応は時流に合っており、任意を前提に70歳定年に引き上げるのも、現役世代への負担を軽くすることに貢献するだろうと思う。
 現在の高齢者対策としての社会システムはどうなっているか調べると、最近出された調査報告『高齢者が活躍できる場を拡大するための自治体支援策に関する調査報告(地方自治研究機構:平成26年3月』という題名も内容も長い報告書がある。
 この中で平成24年に団塊の世代6,000人を対象にした調査がある。回答数は全体の58.6%で、その中で10%以上の人が答えた項目(複数回答あり)を回答率が高かった順位で紹介すると、「趣味・スポーツ」31.8%、「一人暮らしなど見守りが必要な高齢者を支援する」18.2%、「地域事業(祭りやイベント)を支援する」15.1%、「環境保全・美化(公園清掃など)」13.0%、「自治会・町内会・老人クラブ・NPO団体などの役員・事務局」11.1%、「地域の伝統や文化を伝える」10.9%、「防犯や災害時の救援・支援」10.3%となっており、全体の110.3%に達しており、自分の趣味以外にも地域への貢献意欲が強いことが読み取れる。
 次回はその活動実例を自治体の中からピックアップし、その自治体がどのような支援策を講じているかを紹介する。



 

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