2017.1.16 短文は難しい
前回SMS(電話機同士のメールのやり取りで全角70文字以内で相互の電話番号にメールを送ることができるシステム。簡単で経済的)を紹介したが、最近ちょくちょく私宛にも知人から送られてくる。普段スマホを身に着けていないので、電話に出損なうことがあるせいで、相手がその代替手段として送ってくるものらしい。
便利な機能だとは思うが、使い慣れず、着信に気づかず放置し、相手には失礼したと感じることがある。最近は毎日チェックするようにしている。ここからが本題。意外と難しいのが、日本語短文70文字に収めることである。
通常私のコラムは500文字~1,000文字程度で書いている。それを10分の1にも短縮して、自分の言わんとしていることを伝えなければならないので、これは至難の業になる。
簡略化して伝える電報のような書き方になる。簡潔にして要を得た連絡文として有名なのが「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」で、これは、徳川家康の家臣であった本多作左衛門重次が、戦場から妻に送った手紙文として知られ、手紙文の手本として今日に伝わっている(http://www.tfd.metro.tokyo.jp)。
昨今の若い人たちのショート・メッセージ(SM:短文)はテレビなどで報じられるところによれば、「起承転結」とか「文脈」などという「文章作法」を超越したところにある。略語や略文が毎日のように生み出されては消えていく。スマホ(これ自体スマートフォンの略語だが)などの辞書には絵文字は標準装備されている。
例えば「メールアドレス」を「メアド」、「ミスター・ドーナッツ」を「ミスド」と略したり、KY式日本語略して「KY語」というのもあって、これは日本語をローマ字書きした時に、文節(句)や語の最初に来るローマ字で表した略語のことで、「KY」=空気読めない、「AM」=後でまたね、「CB」=超微妙、「HT」=話ついてゆけない、「IW」=意味わかんない、などがあげられる。
こうなると私などはこうした電文を読み解くためには、特別な辞書でもなければ訳が分からない事態となる。これもSMSが生んだ知恵だろうが、正直言ってとてもついていけない。これも若者世代の文化ともいえよう。これからは私も70文字短文作成を訓練するとしよう。
今回も1,000字に近づいてしまった。この辺で「AM」とする。
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