2017.10.30 千里眼と地獄耳(最終回)
人の感覚を最大限に表現する言葉を探してみる「ことば遊び」最終回は身体のそれ以外の部位に関するものを紹介する。今回も数ある表現の中から独断と偏見で選んだことをお断りする。(Weblioから引用)
首:思案投首(しあんなげくび)
名案が浮かばず,困りきって首を傾けていること。「投げ首」は「思案無げ(思案なさそう)」の「無げ」を「投げ」にかけたもの。
手:手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう)
口もうまく、やることも達者な人のこと。
「八丁」は八つの道具を使いこなすことができるくらい手先が達者、という意味から来ている。人はそれほど長所はないものだから、信用できないの陰口にも使われる。
心:人面獣心(じん めんじゅうしん)
顔は人だが,心は獣のようである,の意から「史記匈奴伝賛」より。
人間らしい心をもたない人。人でなし。最近学者先生でもそういう行為をして警察沙汰になる人が多くなった。
腹:抱腹絶倒(ほう ふくぜっとう)
腹をかかえてひっくり返るほど大笑いすること。世の中こういう光景が多く見られれば平和の証拠である。
背:二律背反(にりつはいはん)
論理的にも事実的にも同等の根拠をもって成り立ちながら,両立することのできない矛盾する二つの命題間の関係をいう。有名な例では、「私は常にウソを言う」という文章で、これが本当ならば、この発言自体が本当のことでなので、彼はウソを言っておらず、成立しない。
用語としては学術的で説明が難しい例。
足;頭寒足熱(ずかんそくねつ)
頭部は冷やして、足元を暖めること。熟睡でき健康に良いとされる。「頭寒」は、脳機能の低下を防ぎ、体の冷えを防いでくれる効果があり、足熱は足先を暖めることで、全身の血液の循環を良くする効果があり、結果、基礎代謝が上がり、冷え性を防いでくれる。
体:絶体絶命(ぜったいぜつめい)
危険や困難からどうしても逃れることができないこと。追いつめられて進退きわまることを意味する。
こんな解説もある「『絶体絶命』は1978年8月にリリースされた山口百恵の23枚目のシングルである」
骨:粉骨砕身(ふんこつさいしん)
自分の力を最大限に発揮して、一生懸命に働く。骨を粉にし、身を砕くほど努力する意。こんな解説もある「骨をパウダーにし身をミンチにするという意味だが、ハンバーグのレシピではなく、自分の骨を粉にし肉体を砕いてまで懸命に働く、人のためにつくすと言いたいのである」過労死が問題化しているこの頃では流行らない四字熟語だ。
この辺で体の部位を使った諺・成句・四字熟語の話はお仕舞にする。
2017年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.