2017.11.20 気分転換
腰が悪くて家でごろごろしていたが、くさくさするので、リハビリを兼ねて家の周辺の裏道を散歩しようと家を出た。歩く時は不思議と足腰が痛まないので、出かける決心をしたわけだ。それでも足元が覚束ないので杖を持って出た。慣れないせいか杖とのバランスがうまくとれず、かえって荷物になったような気がしないでもないが、「転ばぬ先の杖」という喩もあるから、いざという時の支えにはなったはずだ。
今回は僅か距離にして400mぐらいで切り上げたが、外の空気は初冬らしく冷たく、清々しかった。夕方4時ごろだが西日が強く射し、自分の影が足長の巨人のように舗装された道に映っていた。
一戸建ての住宅の裏にはサザンカやキク科の黄色の花が彩を添え、カエデかモミジかは知らぬが葉の半分ほどが赤味がかって色付いている。まだ緑の木々が枝に繁っているが、既に冬の足音が遠くから聞こえるような一時であった。
散歩に出たのには他の理由もある。家に引き籠っていると頭の回転が鈍り、このコラムの話題にする事柄が浮かんでこない。そこで外の空気を吸うことで気分転換を図ろうと試みたわけである。気分が変われば何かアイデアは浮ぶだろうと期待したが、結局歩く距離が短すぎたのか、頭はすっきりしたが空っぽのままで終わってしまった。
何でも身の回りの雑事を書けるのが、このコラムの特色でもある。そこで今回は「気分転換」に外を散歩したことを、そのまま書き記すことにした。
身の丈が 長く影ひく 西日かな 風楽
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