2017.7.20 宿命
人は生まれることと死ぬことは自分では選択できない。それは宿命である。最近長寿で活躍し文化勲章も九十歳を超えて受賞した日野原重明聖路加病院名誉院長が、105歳で死去との報道を聞いた。 103歳まで現役で活躍していたという、まさに人生現役を実践した偉人である。 90歳で出版した『生きかた上手』はミリオンセラーとなったように、超高齢者にとって生きる支えにもなっていた人を失ったことは残念だ。
同世代の加山雄三若大将も80歳を過ぎて現役バリバリである。私には怪物としか映らない。彼も又三浦雄一郎同様100歳現役もしくは生涯現役を貫くことだろう。
このように周りを見渡せば、多くの高齢者 (内閣府の調査で、70歳以上あるいは75歳以上を高齢者と考える意見が多い結果になっていることなどを踏まえ、「65~74歳までを"准高齢者"、75~89歳までを"高齢者"、90歳以上を"超高齢者"」として区分することの提言している)が、現役で活躍していることが珍しくない時代に入っている。わが稿でも 『年寄りの暇つぶし』でも紹介したばかりだ。
振り返ってわが身を見るに、今年数えで傘寿を迎えているが、どうも危なっかしい状況にある。ここ数週間体調が崩れ、おなかの具合も悪く、体重も急速に減っている。それは食欲がないからで当然なのだが、1週間ほど前から帯状疱疹が背中から脇の下と腹部へと広がっている。体の抵抗力が弱まって、子どもの頃の水疱瘡のウィルスが息を吹き返したせいだそうで、免疫の錠剤を6日間飲み続けた。この薬が強烈で一日中倦怠感が抜けない。弁解がましいが、ここのところ1日1回のホームページの更新がやっとの状況で、意地で書いて(描いて)いるといった塩梅だ。
持病の腰痛は歩行もつらい状態だし、これでは「泣き面に蜂」というやつで、人生ここまでかといった弱気も頭を持ち上げる。人の生死は宿命だから、成り行きに任せるしかないが、この一山(実は二山目)を越えれば、弱気の虫も飛んで行ってしまうだろうが、その時がくるまで、「痛いの痛いの飛んでけ」と呟き続けているところだ。
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