日常細事


kiji

2017.8.9 パソコンを襲う虫
 コラム虫(ばい菌)シリーズおしまいは人ではなくパソコンを襲う虫について紹介する。
 このコラムを読んでいる方は、パソコンを使っている。ネットを通して読むのだが、このネットは往々にして招からざる客の襲来を受ける。自然界の台風のような存在である。
 一般的にはウィルスと呼ばれるパソコンを襲うバイ菌である。いろいろな悪さをするので、ウィルス対策ソフトで有名なノートンセキュリティのサイトからウィルスに関する情報をピックアップしながら、その怖さを検証してみる。
 ウィルスの代表的なものはワームである。ワームとは翻訳すると「回虫」であり、ずばり体内に入り込む虫であることが分かる。このワームはパソコンにどんな悪さをするのだろうか。
 その前にワームの位置づけについて説明すると、これはマルウェア(これもメールなどに添付されることで有名だが)の一種ということになっている。この仲間にはトロイの木馬やウィルスがあり、そしてワームがある。
 体の中のウィルス同様自分で複製を作って感染を広げる。つまり自己増殖するという特徴を持っている。その繁殖能力は単体だけではなく、ネットを介して無限に増殖していくという恐ろしさを持っている。
 ノートンでは被害を7種類に分類して報告しているが、その中から2つだけを紹介する。
 その1は、パソコンに寄生して増殖するため最終的にはコンピュータを動けなくしてしまう。人間の体に譬えれば機能不全にしてしまうことである。
 その2は、金銭になる情報を盗むことを目的にしたワームで、これはトロイの木馬とワームの複合型のマルウェアと言ってもいいもので、金銭になる情報であるオンラインバンキングのログイン情報、ネットサービスのID、パスワード、オンラインゲームのユーザー名やパスワードを盗んでしまうことである。
 このようにコンピュータウィルスの親玉である「マルウェア」は善玉菌ではなく、悪玉菌として今もコンピュータ社会の脅威としてその活動範囲を広めている。
 防御策としては、しっかりした対ウィルスソフトをインストールしておくことである。windowsの場合は頻繁に行われるOSの自動更新をまめに行い、常に最新状態にしておくことである。
 また、送信元が不明なメールは中身を見ないで削除すべきであろう。特に添付ファイルは絶対に開いてはいけない。
 まず自分のパソコンが急に重くなってファイルを開くのに時間がかかるようならウィルスに感染したと判断して、初期化などして一からやり直すという、悔しい思いをするのも覚悟しなければならない。

 

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