2017.9.19 秋の気配
爽やかな涼風に乗って「オーシーつくつくオーシーつくつく」と鳴く蝉の声が聞こえてくる。炎暑の中賑やかに鳴いていたクマゼミやアブラゼミに比べ涼やかなツクツク法師の声に秋を感じる。
プロ野球もリーグ戦最終章に入った。先日の横浜対広島戦では赤一色のスタンドを映すように赤く燃える夕焼けが印象的だった。結局、広島カープは18日にアウェイの甲子園でリーグ優勝を果たした。
ファンの色 添えて燃え立つ 赤い空 風楽
収穫の秋と呼ばれ農家では刈り入れの繁忙期に入った。そんな時今年最後の台風といわれる大型の台風18号が列島を縦断した。各地で大雨と風の被害が出ていると報じられている。今年は天候不順で平年並み以下と言われるなかで、この台風がそれに追い討ちをかけるようにならなければと杞憂される。
今年も温暖化の影響か漁業もよくない。先日東京で行われた、恒例の「目黒のさんま祭り」も宮城県気仙沼のさんま漁が不漁で、2016年に水揚げされた、およそ5,000匹の「冷凍サンマ」が使われたということだ。獲れる魚もまだ海温が高いため小振りで、脂の乗りも悪いという話だ。
それでも人々は豊穣の秋を祝って感謝の祭りを行う。それが十五夜である。秋と言えば月。月といえば満月である。とくに中秋の名月と言って、澄んだ空に白く輝く月は大きく見える。旧暦の十五夜は8月15日であるが、新暦では流動的で今年は10月4日だそうだ。私の記憶では、十五夜に月の見える縁側に、すすきを飾り、月見団子・里芋・枝豆・栗そしてお神酒を供えて祝ったことを覚えている。
この時期外に出ると、気温は30度を超える日もあるが、空気が乾燥しており、日影に入れば風が肌に優しい。こんな日はそう長くはない。短い秋を満喫できる日々を楽しもう。
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