2018.1.22 CMの力(1)
前回は商品販売にいかにネーミングが重要かについて書いたが、今回は大手製造業者(自動車)の企業イメージづくりの実態を調べてみた。
販売売上上位3社のイメージ広告を取り上げて観察してみる。
トヨタ自動車 FUN TO DRIVE, AGAIN.
最近、私はクルマと話すようになった。
お店を聞いたり、
道を聞いたりしているうちに
なんだかそれは
なくてはならないホッとする
特別な関係のものになっていって。
そうか、未来の愛車ってこういうことを言ってたのかもな。
人と車の関係を"愛"という文字を入れることによって未来志向の人間関係のようにとらえているところが面白い。
本田技研工業 The Power of Dreams
風はスピードだ
自分への挑戦だ
マシンとの対話だ
勝利だけじゃない
記録だけじゃない
最高に気持ちいいから
クルマそのものを居心地よい存在とするために、ドアの開閉音一つにも細かい気遣いをする技術にかける並々ならぬ自信が読み取れる。文面も文字が揃い、韻を踏んでいるのでストンと腑に落ちる。
日産自動車 "やっちゃえ"NISSAN
新しいことやると必ず言われるんだね
無茶だとか不可能だとか
オレは大好きだねこの言葉
その先に未来があるってことだからね
自動運転もうすぐそこに来ている
矢沢永吉のナレーションで有名になったCMである。"やっちゃえ"という大胆な物言いが、新しさを追求することを明確に打ち出す決意のようなものを感じさせる。言葉に勢いが感じられる。
三者とも人が車に語りかけ、車がそれに応えるAI(深層学習など)の世界が展開され、そこに安全そして安心への道が開けてくる。そんな未来を確信しているようだ。
次回も企業と人との触れ合いを感じさせるようなCMを探し出してみることにする。
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