2018.2.20 春の木枯らし
七十二候のひとつ。立春の節の第三番目の候で2且14日~18日。暖かさで氷が割れ、氷下で泳いでいた魚が氷の上にあがることを「魚氷にあがる」という。春の訪れを告げる言葉だが、現実はその言葉に反して、魚も凍るほどの寒さが続いている。
外を歩いていると、気温は10度と表示されていても、北風が猛烈に身体を襲い、素肌を曝している顔や手は痛いような冷たさで、体感温度は氷点下以下に感じる。恥ずかしい話、水っぱなが止まらず、鼻の下をツーと筋を引くように流れ落ちる。こういうのを北国では「しばれる」寒さと言うのだろうか。
良く天気予報で「西高東低で日本海側では雪、関東地方も晴れのち曇り、気温は10度を超えないでしょう」などというニュースを耳にする。この気象配置はまだ冬型が優勢であることを示している。今年に限っては例年の倍の20日ぐらいはこんな状態が続きそうである。
散歩に出ても、足元から冷たさが昇ってくるようで「身が凍る」と凍るのは魚だけではない。近所の家の庭先の梅の木も蕾を少し開き始めたばかりだ。例年より遅れている。
普段の春なら「春一番」の便りがそろそろ聞かれるころなのだが、その便りも滞っている。春一番というのは、調べてみると「立春から春分の間で、日本海で低気圧が発達し、始めて南寄りの強風(秒速8m以上)が吹き気温が上昇すること」とあり、春一番が吹いたと報じられる目安となっているそうである。また、「西日本の漁師さんたちはこの風は海難を起こすことになると警戒している」とも記されている。
それでも、寒さで出不精になっている私には、そんな「春一番」をできるだけ早く届けてほしい。
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