2018.5.26 笑い (1)
「人の人生に笑いあり、涙あり」と言うが笑いという字はいかにも人が笑っているイメージが浮かんでくるから不思議だ。このHPでも紹介している字源では、この字は象形文字分類され「巫女が手をあげ髪を振り乱して舞う姿による」(イメージ字源)とある。狂喜乱舞する巫女の姿はちょっと恐ろし気な感じがしないでもないが。
『笑う門には福来る』という喩にもあるが、生活の中で笑いは欠くことのできない要素で人に大きな潤いを与えてくれる。
健康の上でも大きな効果をもたらすことが解明されている。笑いに対する研究をしている学者も多く見かける。
そうした人たちが唱える「笑いの効果」や「笑いを生み出す方法」などについてピックアップしてみた。
「アッハッハ」と大きな声で笑うと、心も身体も軽くなりスッキリとした爽快な気分になるのは、だれしも経験したことがあるだろう。
こうした笑いを健康法として採り入れているのが「笑いヨガ」という体操法で「ホッホッホ、ハハハ」という一定の笑い声のリズムにのって手拍子をしながら身体を大きく動かすことで、笑いを積極的に行うヨガになっているというものである。
イメージで示したような象形文字は、そんな状態を絵にしたものである。この「笑い」には精神的なストレスを解消したり脳の機能を活性化したりする効果が実証されているので、日頃から積極的に笑うことが元気に生活するための秘訣である。
今この笑いの健康効果を医学的に実証して注目されているのが「すばるクリニック院長の伊丹仁朗先生の提唱する"笑い"の健康効果とその仕組み」である。
この先生の説は「"笑い"がNK細胞を活性化して 体の免疫力をアップする!」という見出しで、「人間の体内にはNK(natural killer)細胞が50億個もあり、その働きが活発だとがんや感染症にかかりにくくなると言うもので、人が笑うと、免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されることになる。"笑い"が発端となって作られた"善玉"の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化する。その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるということになる」というものである。
次回は引き続き、笑いの健康効果について検証する。
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