日常細事2018


kiji



2018.6.6 笑い(4)
 笑いが生活に欠かせない要素であることは言うまでもないことであるが、引き続き四字熟語や成句に含まれる笑いの表現について考察する。四字熟語は見慣れない言葉が多く。そんな四字熟語があったのかという感が強いので、ここでいくつか挙げてみる。 
[破顔一笑(はがんいっしょう]顔をほこぼらせてニッコリ笑うこと。懸案材料などが解決したときなどに出る笑い。小説などの表現で見かける。
[笑止千万(しょうしせんばん)]ひどくばかげていておかしいこと。「話にならん」というような表現に使う。
[呵呵大笑(かかたいしょう)]大声でカラカラと笑うこと。豪快笑いのこと。
[唖然失笑(あぜんしっしょう]突然の出来事に驚いて、思わず笑ってしまうこと。
[一笑千金(いっしょうせんきん)千金一笑]美人のこと。一度の微笑みが千金にも程の価値があるということから。
[失笑噴飯(しっしょうふんぱん)]食べている飯を噴き出してしまうほどおかしくて笑ってしまうこと。実際経験した人も多いだろう。
[言笑自若(げんしょうじじゃく)]何があっても決して慌てず落ち着いていることのたとえ。「言笑」は喋り声と笑い声。談笑すること。「自若」は落ち着いていて慌てないこと。『三国志』「蜀志・関羽伝」より。
[猿の尻笑い]猿が他の猿の尻が赤いといって笑うということで、自分の欠点には気付かないで他人の欠点をあざわらことのたとえ。《類似語》「目糞鼻糞を笑う」「鍋が釜を黒いと笑う」
[笑中に刀あり]うわべは笑って好意を示すが、内に悪意を秘めていることのたとえ。《類似語》「笑中に刃(やいば)を研ぐ」「笑う者は測(はか)るべからず」
[一顰一笑(いっぴんいっしょう)一笑一顰ともいう]顔をしかめたり笑ったりすることで、顔に表れる表情の変化、顔色のこと。顰(ひそめる)「顰蹙(ひんしゅ)を買う」などにも使われる。薔薇と同様にとても書ける文字ではない。
 など結構あるものである。今ではあまり目にしないものが多いが、それも「笑い」が、いかに古くから人の生活の中に重要な位置を占めていたかということの証である。
 次回は言葉の表現と種類などについて考察する。



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