日常細事2018


kiji


2018.10.4 しつけ(躾)と行儀作法(3)
 今回は行儀作法の具体的な所作について、「日常の作法」「礼・お辞儀」「会話」「姿勢・振舞い」「食事」などについて事例をあげて検証していく。
(1)日常の作法
 前にも記したが、行儀作法は朝起きた時から始まる。まず家族に対する挨拶「お早うございます」。洗面所では手を洗い、口をすすいで顔を洗う。私の場合はこれは前の晩寝る前風呂に入った時に行う。
 家を出る時は家族に行く先を告げる。目上の家族には「会社に行ってまいります」と丁寧に、妻や子どもには「いってきます」程度の挨拶をする。帰宅したら目上の家族には「ただいま戻りました」妻子には「ただいま」と挨拶する。これが基本である。
 風呂に入る時にも作法がある。湯船は皆が使うものだから、その湯が汚れないように配慮するのが嗜み(たしなみ)とされ、いきなりザブリとはせずに、手や足それから腰から下をざっと洗って湯船に入る。
(2)礼とお辞儀
 礼とは本来、相手を敬う心、誠意が言葉や所作に現れることである。中でも頭を下げることが、礼とかお辞儀、敬礼と言われるものである。これも礼儀作法の基本である。
 敬礼というと警察官をイメージするが、結構学校などでも「敬礼」という号令(合図)で頭を下げ、「直れ」で元の姿勢に戻す。これは人に対する敬意の表明である。そこに心がこもらないと逆に無礼になる。敬礼を受けた側もそれに応えるのが礼儀で、これを「答礼」という。最近は企業などでも朝礼などでこういったシーンはよく見られる。
 これは昔の話だが、三等の礼といって、先輩・上司に対する礼、同輩や仲間に対する礼後輩や目下の者に対する礼があった。これに対しても礼を返す「答礼」は必須であったという。
 敬礼の種類であるが、三種類あり、敬礼の仕方を体の角度で判定するとこうなる。45度は最敬礼、30度は普通礼、15度は会釈と相手次第で変わってくる。膝を曲げると「ヘイ毎度」というように「へりくだった」会釈になる。以下次号に続く。
 



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