2018.11.14 道具の移り変わりⅢ
電化製品が出回る前の我が家の道具類はどうだっただろうか。
暖を取るのはもっぱら火鉢で、我が家のは陶器の丸火鉢で、形状は味噌樽を茶碗のように焼いたものである。これは単に暖房を取るだけでなく煮たり焼いたりもしたので、いろいろな小道具が付属する。どのようなものがあったか次に示す(wikipedia)。
火起こし:片手鍋に似た形状で、底に炎を通す穴が開いており、ガスコンロなどに乗せて使用する。
十能:小型のスコップあるいは柄杓(ひしゃく)のような形をした、日本の、炭や灰を運ぶための家庭道具。
火箸:炭火などを扱うための金属製の箸。
五徳:炭火などの上に設置し、鍋やヤカンなどを置くための器具。
金網: 餅などを炙るのに使う。
火鉢本体の半分程度まで灰を敷き詰め、そこに当時、家にはガスは来ていたのでガスコンロに火起こし器を乗せ、炭に火をつけたものを十能で火鉢に運ぶ。火鉢には炭火をいじる鉄製の火箸は必需品で、他の小さな火鉢(手あぶり)などに炭を移すのにも使われた。炭火を囲うような形状の五徳を据え付け、普段はその上に南部鉄の茶瓶を載せて湯を沸かしていた。これは冬の部屋の乾燥を防ぐのにも役立っていた。五徳の上に網を載せると、餅を焼いたり、スルメを焙るのも楽しみだった。
それが石油コンロの出現で姿を消した。灯油を燃料としたもので、火のつき始めは独特の臭いが気になるが、部屋は格段に暖かくなった。これもコンロの上にヤカンを載せて湯を沸かすことはできた。当初は火災の原因にもよくなったが、今では電化も進み、センサーで事故防止できる装置もつき、今でも使っている家庭は多い。
身の回りの小物の電化(電池)も進んでいる。歯ブラシは電動歯ブラシに、髭剃りは電動シェイバー(旅行時携帯用)に、とくに私が重宝しているのが電気バリカンでここ50年来床屋に行っていない。次回は大物の台所道具について記すことにする。
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