2018.11.28 道具の移り変わりⅦ
今回は「消えてしまった電化製品」と銘打って、バブル時代に生まれ今は発売を止めたモノやニッチな製品として愛好家を対象に細々と命を繋いでいるモノについて、私の持っているモノや処分したモノに焦点を当て語ることにする。
特に音響製品やカメラが中心で、コンポーネント(オーディオアンプ、プレイヤー、スピーカ-のセット)はその原型は昔からあたものだが、急激に広まったのはバブル期(昭和30年代後半)のことで、私もどうしても欲しくて買ったものである。金額はピンからキリで私は中級程度のセットを揃えた。レコード(直径30センチほどのベークライト製の円盤)をきれいな音で再現して聞きたかったからである。アンプと言うのは、入力(インプット)された音源を再生し出力(アウトプット)する音声や映像の管制塔のような装置である。それにテープデッキやビデオデッキ(VHSビデオ)と繋げて録音や録画そしてその再生もできるモノだ。これらの機器はオーディオラックという棚に一括して収納されていた。これは私にとって最も贅沢な趣味で金もかかった。
順に個別なモノについて説明すると、先ずレコード盤であるが、前述の円盤に音の記録である溝を切ってあり、これをアームのついた針(ダイヤモンド針)でなぞって、その信号をアンプを通してスピーカーから流すという仕組みである。このレコード盤はエジソンが世界で初めて1877年12月6日(のちの音の日)に発明したもので、今から140年余りも前というから、その歴史はとても長い。
それに終止符を打ったのがCD(コンパクトディスク)で、これの特徴は従来の録音がアナログであったものを、デジタルで行ったところが画期的であった。人によっては音質面で柔らかみがないと嫌う向きがあるが、私には聞き分けるほどの耳は無い。そのCDでさえICのチップに集積されるということになり、音の革命は急速に進んでいる。次号に続く。
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