日常細事2018


kiji


2018.11.2 ライフスタイル(生活様式)Ⅱ
  ライフスタイルを構成する4つの要素の3番目「環境」に関しては、多分に個人の選択で変えることができるものである。それには経済的制約や家業などの制約要件もある。環境を大きく変えるものに家の問題がある。私の場合も家の購入で生活の利便性や子どもの教育環境は大きく変化した。経済的に富裕層は自分で好きな社会環境を選べるということは言うまでもない。更にそれを制約する要因として、本人・家族・地域社会に起こる突発的事故や病気によって、思わぬ方向に変わってしまうという厳しい一面もある。
 次の要素「行動」とは、暮らし向きの関するもので、上の3つの要素と重なる面が多い。この調査報告書によれば、実際に暮らしを展開するためには、自分の志向・嗜好を踏まえつつ、環境と照らし合わせ様々な点で妥協を図ることになる。
 この循環する構造がうまく回っている時は「幸福の構造」になるとこの調査では結論付けている。私にとってこれに当てはめると、まさに妥協の産物であり。幸福というものが心の問題なのか経済的豊かさ・地域との密着度によるところが多いのか、結論の出ない命題ではあるが、全体のバランスを考えれば一応「幸福の構造」に近いものと判断できる。
 これらはライフスタイルというものを統計的視点から捉えたもので、これだけで人のライフスタイルを云々することは意見が分かれるところがあることだろう。
 この調査の狙いは「地方再生」という現政府が最も力を入れている施策の一つを後押しする目的で国がまとめたもので、地域と大都市との格差を是正する標準モデルを見つけようと試みたものである。その点少し「つぎはぎ」で結論を急いだ感がある。
 誰にもライフスタイルはある。自分のライフスタイルを見直すきっかけにでもなれば、喜ばしいことである。



 



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