日常細事2018


kiji


2018.7.10 七夕会
 まったく個人的話題であるが、老年世代には共通する内容であると感じるところもあって、書き綴ってみた。
 私の中学時代の同窓会の集いの話で、これは毎年七夕の日に食事会を持っている。元は先生を囲むクラス会が10年ほど前に始めたところにある。先生が亡くなり、一度は解散を考えたが、一度芽生えた仲間意識を大切にしようということで、通知なしで任意に七夕の日に集まることとし、七夕会( 二星会合<織女と牽牛が合うこと>をもじっている)として、旧友たちの逢う瀬を引き継いだ。
 その顔触れは物故者や家庭の事情や体の問題で出席できなくなった者を除いた殆どの常連10人余りである。
 今回は全員が年度内に80歳を迎える傘寿の祝いを兼ねた集いとなった。男女4対7の比率だが、この歳になると余り男女の区別という意識がなくなる。
 どちらといえば女性優位の老齢化家族のそれに似た雰囲気を私は感じた。
 統計的に見てもこのような比率で女性の方が多いのが一般的であろう。
 更に男は普段コミュニケーションを取るということはない。私も当日まで誰とも男同士の連絡は取らなかった。
 それに対し女性は普段頻繁に連絡を取り合っているという。女同士で会うことも少なくないという話であった。
 年を取ってから大切なことは、人と交わること、社会的に孤独でないことである。その面において女性は圧倒的優位性を持っていると言えよう。それが老齢女性の元気さに密接に結びついている。
 言うまでもなく誰でもこの歳にもなれば、身体のあちこちに傷みを抱えている。これは男女の区別はない。こうした持病とも言えるものと付き合っていくわけだが、その進行を少しでも遅らせることは可能なようだ。
 今まで述べてきたように、集いの会話の中で身体のことに関する話題は多いが、女性はそれを笑い飛ばしてしまう術(すべ)を身に着けている。ストレスを解消する術を本能的に持っているようだ。
 人は色々なストレスを抱えこんでいるものだが、それをどう解消するかが長生きの秘訣であり、その能力に女性は優れていることは一目瞭然である。
 今回の集いは傘寿という人生の節目。ここをクリアーすれば人生100年も夢の話ではなくなる。


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