日常細事2018


kiji


2018.8.11 子どもの遊び(3)
 子どもは遊んで育つというが、遊びの中で社会性を身に着けていくものなのだ。特に外で遊ぶことが子どもを育む。子どもにとって外で遊ぶことは、学校を終わってから一日の大半を過ごす場所であり、今のように遊具の揃った公園などどこにもなく、遊ぶ場所は様々な形で存在した。舗装されていない小道。ちょっとした広場。小川の流れる清流。雑木と藪に囲まれた丘陵。それぞれに遊び方があった。
 三角ベースができるような踊り場のような空き地は、今も存在するが、車の駐車場に通じる道路に変わっており。昔の面影はない。そこで、ゴロベースをやったり、相撲を取ったり、下の大通りを周回する駆けっこなどをした。その広場の隣は孟宗竹の竹林で私有地の証の垣根が張り巡らされていて、ゴムボール(当時は貴重品)が入ってしまうと、拾いに行くのはちょっとした冒険だった。当然忍び込むわけで、いつ持ち主に見つかったらとドキドキして入り込んだものだ。
 地面に大きなSの字を書いてSケンと言う遊びもした。これは地域によってルールは大きく違うが、私が経験したのは敵味方に分かれそれぞれのSの字の輪の中に入り、ケンケンで敵側の子を外に押し出すか両足立ちにさせてしまい失格させたり、身体をぶつけ合って、多くを押し出した方が勝ちという遊びで、ケンケンでバランスを取って戦うので必ずしも体や腕力が強いものが勝つわけでなく、バランスのいいものが勝つようなところが面白かった。
 遊ぶ仲間は大体同年代の近くに住む子どもで6~7人と少なかった。田舎のようにしっかりしたグループではなくボスも存在しなかった。上下関係を感じさせない仲間たちで形成されていた。他のグループと対峙するようなことも記憶にはない。遊び場を区切って今記述してしているが、この小さな広場では他に缶蹴りや、鬼ごっこ、メンコなどをした場所である。次回はザリガニ、ヤゴ(トンボの子)、メダカ、ドジョウなどを取って遊んだ水際の遊びについて記すことにする。  




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