日常細事2018


kiji


2018.8.25 縁日
 時の風物詩に欠かせない年中行事が縁日である。
 縁日は神仏にとって特定の由緒のある日で、毎月の5日は水天宮、18日は観世音、25日は天神様、28日は不動尊などがあるが、この日一日だけ寺院が秘仏とする本尊などを公開する御開帳を行い、この日に参詣すれば特にご利益があると人々に信じられてきたものである。
 特に、年の最初(または月の最初)の縁日を初天神、初観音、初不動など。干支を縁日とする場合は初午(はつうま: 2月の最初の午の日。全国各地の稲荷神社で豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願する)、初巳(はつみ:鎌倉の銭洗い弁天が有名)などと称し、年の最後の縁日を納め(おさめ)の○○または終い(しまい)○○と称している。
 この日は庶民の息抜き、レクレーションの場ともなり、境内にはさまざまな市が立ち、夜店も出て、古くは見世物小屋まで出る、まるでカーニバルのような祭りであった。
 この縁日はご利益をもたらす祭り(例祭)で、毎日のようにどこかで縁日がある。「朝に観音、夕に薬師」などと言われ、人気の高い神仏に対し、多くの庶民が集まった。
 多くの人が出るところには必ず市が立つ(7/20「市」参照)。市とは露店の集まりであり、店と言っても屋台であったり、ただのテントであったりと半日も有れば出店可能なものばかりである。
 露天商には公道を使用することなどがよくあるため、営業には食品衛生法に基づく保健所の営業許可や道路交通法に基づく警察署の道路使用許可が必要となる。
 縁日に出店する露天商には的屋(てきや)と言われる。(wikipedia抜粋)
 的屋とは基本的には祭礼や縁日や時節や年中行事で、寺社の参道や境内または門前町を主に、人出が見込まれる場所を渡り歩き商売をする、日本古来の伝統的な生業を指す。商売の手段としては、地面に引いた敷物のうえに商品を並べる簡易なものから、仮設建築としての見世物小屋を集団組織で営むものまで様々である。
 縁日でよく扱われる商品やサービスを次に示す。
「飲食物」焼き鳥・やきとん・串焼き・焼きとうもろこし・お好み焼き・焼きそば・今川焼・たい焼き・たこ焼き・明石焼き
「縁日すくい」金魚すくい ( 破れ易いポイで金魚を掬う遊び。すくった金魚は通常持ち帰ることができる)・スーパーボールすくい・ヨーヨー釣り( カラフルな模様の水風船をかぎ針で吊り上げる遊び)。
「射的」 遊戯銃でコルク弾を打ち出し、倒した景品をもらえる遊び。
 縁日は夏が盛んで、10月~4月までは出店は少なくなる。あと1月余りが的屋の稼ぎ時であると言えよう。




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