日常細事2018


kiji



2019.1.11 鏡開きと蔵開き
 本日は正月の歳時記である「鏡開き」の日であるので、少し詳しく綴ってみた。
 昔からの慣わしで、正月には各家で「歳神(としがみ)」に捧げる二段重ねの丸餅を大小さまざまだが、部屋に飾り付ける風習が今でも残っている。この行事は正月儀礼中の最高級の神供物と言われている。
 我が家でも女房がこうした神事を大切にしているようで、しきたりに則り狭いながらも各部屋に鏡餅を飾り付けている。三方(さんぼう:神前に供物を備える台)に半紙を敷き、そこに大小二つの丸餅を置く、上段と下段との間にはウラジロやユズリハで飾り付け、最上段には橙(だいだい)載せて整える。この鏡餅は歳神様がいるあいだちゅう部屋の目のつくところに置いてあった。
 これを大正月が済んだ1月11日に下げて固くなった餅を砕いて汁粉にして家族で食べる。この神事を鏡開きという。私は大の甘党なので、この日に汁粉を食べることをいつも待ちわびている。
 故事によれば、固くしまったこの餅を食べて歯を固めるということで、ここには長寿を祈るという意味も込められている。「歯」という字は「齢」という字にも通じ「齢」を固めるという意味もあると伝えられている。
 同じ11日には古くからの風習で「蔵開き」も行われる。今は造り酒屋の正月行事として知られているが、本来は「年初めて蔵を開くこと。江戸時代、大名が米蔵を開く儀式をしたのにはじまる」ものと言われている。
 ジャヤポニカの解説によれば「神奈川県内でも蔵のある家では、この日蔵の戸を開き、米俵の上にお灯明や御神酒(おみき)をあげ、またツキゾメといって立杵(たてぎね)で米を搗(つ)いたり、ヒキゾメといって団子の粉をひいた」と記されている。
 このあと小正月(15日)の行事が控えているが、大体その辺りから人々は平常の生活に戻っていくようである。

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