日常細事2018


kiji



高座5
ソフトボール(2)

 堅苦しい話は終わりまして、いよいよ実践のプレーについて見てまいりましょう。
 ソフトボールは何と言ってもピッチャー次第で御座います。毎年地区予選が行われますが、ピッチャーなかでもエースが良くなければ、先ず勝ち残ることはできません。ピッチャーは上野選手を見れば分かるように緩急自在にコントロール良く投げなければなりません。彼女の場合ストレートは120km/時と言われましたから野球でいえば160kmを超えるという速さです。その上カーブ、スプリット(落ちる球)、チェンジアップ(球速が急に変化する球)、下手投げ特有の浮き上がるライズボールなどを巧みに操っていました。
 男子の場合は投球距離が1mほど長いので、いいピッチャーでも結構打たれます。打たれると申しましても、打者で最も必要な技術はバントです。もし一塁にランナーが出た時には4番でもバントです。何故バントかと申しますと、球が打ちにくいということもありますが、盗塁ができないようなルールがあるからです。ランナーはピッチャーの手からボールが離れるまで離塁できません。早目に離塁するとアウトが宣告されます。そこでランナーを進塁させるためには、どうしてもバントが必要になるわけです。状況次第では2アウト三塁までバント攻撃します。更にスクイズと言ったバントで得点するというバントづくめの作戦も見ることができます。
 それでも、、どのチームにも何人かは強打者がいます。強打者とは選球眼が良くて甘い球を見逃さない選手です。ボールが硬球並みに固いので当たれば遠くに飛びます。草ソフトの場合外野の距離は打ち放しで囲いは無いので、70m飛ばしても本塁打になるとは限りません。好打者には相手の外野が深く守るからです。野手の間を抜ければゴロでもランニングホームランになるし、外野手がエラーすれば殆どホームランになってしまします。結局守備のまずいチームは勝てません。
 試合は7回までで、時間制で場合によっては5回で打ち切る場合があるのが草ソフトらしいところで御座います。
 ソフトボールというと乱打戦をイメージされる方も多いでしょうが、先に紹介したように1点を争う勝負が非常に多ございまして、プレーしている本人たちはアドレナリンが出放しというところが、のめり込んでいくスポーツなんでしょうね。これでソフトボール結構味わいのあるスポーツであることがご理解いただけたでしょうか。それではお後がよろしいようで。


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