日常細事2018


kiji



2019.3.3  高座3 
ギックリ腰(3)

 いわくつきの杖の話で御座いますが、公園でボール投げをしている時に、辛夷(コブシ)についた害虫駆除の枝払いがあり、その中に丁度踊り場に引っかかっているボールを手繰り寄せるのに格好な枝ぶりの1本が見つかりまして、これは重宝だとこっそりと頂くことにしました。この枝ぶりが何とも言えぬ味がありまして、真っ直ぐな部分が80cm余り、そこから枝に分かれるくの字(鉤型)の杖の取っ手(把手)になる部分が20cm余り太さも直径2㎝余りと見た目にも杖になる姿をしていたのでございます。
 把手の鉤型の部分が2mほど先のボールに触れれば手元に手繰り寄せることができ、崖によじ登らないで済み手間が省けるようになったという次第で御座います。
 枯れ枝をむき出しで持ち歩くのも余り好い様ではありませので、DIYの店に行き小道具を調達し、日曜大工でこれを確りした杖に加工しました。先ず虫の喰った穴を焼いて害虫を駆除したところ結構小さな虫が出てまいりました。「だから枝払いするんだ」などと妙なところで感心いたしたものです。無垢の味を出した方が白木ですので面白いかとも思いましたが、結局黒い紙テープを軸の部分に巻き、把手の部分には野球のバットのグリップに巻くようなテープを巻きました。仕上げは石突きのゴムをねじ込んで作り上げた、というのが自作杖完成の顛末で御座います。
 それがおよそ20年後の今、私の足となり再び活躍の場を得たということで。こんな形で役立つとは思いもしませんでした。
ぎっくり腰の方は相変わらずで、一向に快方に向かう兆しが見られません。今も蒲団の上に小テーブルを置きパソコンを載せて、このコラムを綴っている有様ですので、前回執筆時と3日経っても状況は変わらないものとお汲み取り頂けるものと存じ上げます。
 どうも患っている話は暗くていけません。体験談としてもう少し明るい話として、私が定年後に始め15年間続けたソフトボールについてのあれこれを次回紹介させて頂きたいと存じます。


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