2019.4.13 体質(2)
前回はなぜ私が糖尿病にかかり、そのための改善に努めなければならないかについて記した。今回は糖尿病の怖さについて語ることにする。
糖尿病は不思議な病気で、それ自体では体のどの部位が悪いとかというものではない。その諸悪は病気にかかると、その病気の進行を早め拡大させることと、治療自体成功しても爾後が悪いという点を指摘したい。
その典型例を私の疾患例で示すと、ある時背中がかゆく赤い点々が出たので皮膚科で診てもらった。帯状疱疹と診断され抗生物質の投与を始めたが、見る見るうちに右上半身一杯に、恰も燎原の火が広がるように真赤に染め上げた。火傷の赤むくれのようで如何にも痛そうだったが、不思議とその時は痛くなかった。それが一旦赤みが消えると同時に猛烈な痛みが襲ってきた。右上半身針で刺されるような痛さである。そうなると医者は痛み止めを出すしかない。
私は身内にも何人も帯状疱疹にかかった者がいるが、ほとんど2~3週間で収まるという話を聞いていた。それも女性に多いという。わが家系も女性がこれにかかっている。それでも話題になるほどの病気ではなかったが、これも遺伝体質なのだろうか。子どもの時の水疱瘡のばい菌が原因で発症するらしい。老年になって体の抵抗力が弱まったのを狙って発病する。問題は病後の痛みである。通常1か月で痛みは取れるというが、私の場合全然取れない。それどころか痛みがどんどん広がった。バイ菌が健康な神経細胞を食べてしまった後にその神経が刺激されて痛むということらしい。
結局痛みが治まらないままペーンクリニック(痛み専門のクリニック)を紹介された。そこでの見立ては帯状疱疹後神経痛で、ここまで悪化したのは糖尿病のせいだと言われた。
ブロック注射を2週間に1回打つのに1年間通ったが、結局痛みは治まらず、医者もお手上げで後は時間の経過に任せるということで打ち切った。
それが2年経った今でも痛い。こうしてタイピングするときは特に痛みを感じる。当初はペンや箸は持てないほどだったから少しは良くなったのか、それとも痛みに馴れたのかもしれない。
このように糖尿病体質であるので、他の病気でも爾後は良くない。医者に言わせると頑張って通常の人並みの血糖値に下げる努力するしか方法はないそうだ。どうやら一生の付き合いになりそうである。
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