日常細事2018


kiji



2019.4.17 表情百相
 HPの看板イラストの人物百相を見ても分かるように、人の表情は一人一人誰をとっても同じものはない。
 人には感情があり、それに連動して顔の表情は「喜怒哀楽」のように様々に変わる。今回はそうした顔の変化を学術的に研究して表情変化認識システムを開発したエクマン(脚注)の分類に従って、どのような変化があるのかについて検証する。なお、大分類として「喜怒哀楽」の順で示すことにした。
「喜び」
•喜び•功績に基づく自負心•興奮•おもしろさ
「怒」
•怒り•嫌悪•恐れ•困惑
「哀」
•悲しみ•恥•罪悪感•苦しみ・痛み
「楽」
•安心•幸福感•満足•納得感
 このようにプラスイメージの「喜びと楽しみ」、マイナスイメージの「怒りと哀しみ」と無理に2分類したため「そうかな」と思われるところもあるかも知れないが、そこのところはお許し願いたい。
 表情とは感情の「鏡」のようなもので、表に出やすいものである。特に抑えた感情表現を「ポーカーフェース」という言葉で表しているのも、如何に感情をかみ殺すのが難しいかということの証である。
 ここで示したエクマンの表情変化分類は大枠なので、実際どういう形で顔に表れるのかそれぞれの実際例をあげてみると。
 喜び・興奮・おもしろさを混ぜたものに「笑い」があり、その笑いも「クスクス笑い」から大口開けて笑う「呵呵(かか)大笑」まである。
 怒りの表情は顔の筋肉が硬直し頭に血が上り「怒髪天を衝く」ような状態のものから「カッとする」と表現するものまである。
 哀・悲しみは、時には涙を流して泣くものや途方に暮れる状態が顔に出る。
 楽は嬉しい時、満足した時、安心した時などに柔らかい表情として顔に出る。
 このように人はその時の状況や心のあり方で顔に表情として表出するところが他の動物とは異なるのである。次号以降このテーマに関連したものを取り上げる。
*ポール・エクマン(PaulEkman1934-年 )は感情と表情に関する先駆的な研究を行ったアメリカ合衆国の心理学者。


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