2019.4.20 口の生理学的考察(1)
今回は人の顔についている、口について話すことにする。第1回目はクシャミ。
「クシャミ三回××三錠」というCMにもあるように、クシャミは風邪の前兆の警報の役割を果たす。その他にも胡椒のような粉末を吸った時にも連発する。5、6回クシャミをした後「ハクション・・・畜生」などという結語(結びの言葉)までおまけに発せられるのもおもしろい話だ。
クシャミは不随意運動といって、自分で抑えることはできないのだそうである。その原因には2つあるという(wikipedia)。その一つは「体温を上げるための生理現象である。人は、吸気があっても、吐気で鼻腔内の体温を保とうとするが、鼻腔内の体温が著しく下がったとき、鼻腔内の知覚神経は脳に体を振動させて体温を上げる命令を出す。これがくしゃみである」これが最初に記した風邪の例である。二つ目は「鼻腔内の埃、異物を体外に排出するための噴出機能である」これは次に記した胡椒によるクシャミの例ということになる。
上に書いたのことは身体の生理作用としてのクシャミであるが、クシャミは他にもいろいろとエピソードとして伝えられている。
私のようにクシャミをしてぎっくり腰になった例もある。これはクシャミが 「背筋を突発的に緊張させる運動」言わばロケットを発射するような衝撃を体に与えるということである。
クシャミをすると誰かが噂しているという喩えがあるが、その由来になったといわれているのが「一誹り 二笑い 三惚れ 四風邪(いちそしり にわらい さんほれ しかぜ)」ということわざからきている。ちなみに夏目漱石の「吾輩は猫である」の猫は、中学教師苦沙弥(くしゃみ)先生の飼い猫である。
このほか歌舞伎・狂言でクシャミを「くさめ」という呪文で表現する。これは古来より日本では「くしゃみをすると、鼻から魂が抜けて早死にする」と恐れられており、「くさめ」という呪文を唱えて死を遠ざけようとしていたことが由来となっている。
いずれにせよクシャミというものは「時速300㎞以上で100万粒から200万粒もの唾の飛沫が1~3mの飛距離で飛び散る」そうだから、人前では口を覆ってするようにしよう。
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