2019.4.27 口の生理学的考察(3)
今回は「シャックリ」を話題にする。
シャックリは思いもかけない時に出るもので、結構ばつの悪い思いをした経験がある。これも自分で抑制できるものではなく、始末の悪い生理現象の一つである。
シャックリに関する諸々のことを論って(あげつらって)みることにしよう。
子どものころ「シャックリを100回すると死ぬ」と聞き覚えていて、シャックリが出ると息を止める、急に驚かす、水を一気に飲む、舌を引っ張るなどの伝統的対策を施したものである。その内に収まり今も死んでいないので、その緊急対策が功を奏したのであろう。
シャックリというのは医学的には「吃逆(きつぎゃく)」と言うのだそうだが、難しいので「シャックリ」として通っている。その定義付けは(wikipedia)「シャックリ(吃逆)とは横隔膜(または、他の呼吸補助筋)の強直性痙攣および、声帯が閉じて「ヒック」という音が発生することが一定間隔で繰り返される現象で多くは数分から数十分で止まる」と言うことである。
「シャックリの世界最長記録保持者はアメリカのチャールズ・オズボーン (1894–1991) である。オズボーンのシャックリは 1922年に始まり、以後68年間(1990年まで)つ続いた」と言う記録がある。これなどは持病のようなものでさぞかし辛い人生だったことだろうと思うのだが、本人は普通の生活をしていたそうで、バラエティー番組などに出演し一躍有名になったりしたこともあるから「災い転じて福となす」と言った典型例かも知れない。
英語では「ヒカップ( hiccup )」と言い、日本の同様、シャックリが発生した時に出る「ヒック」という音から連想されたものである。他の諸外国でも似たような音の表現がされている。
ところで何故シャックリは出るのかと言うと、これもwikipediaから「早食い、大食い、飲み過ぎ、刺激物の過食、タバコの吸い過ぎ大笑いした時や会話中などが原因で起きやすい」と言う。何事も度を過ぎると碌なことはない。
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